トマトの養液栽培に挑戦しよう!EC管理編

養液栽培でトマトを育てる 水耕栽培

トマトの養液栽培を始めて一番最初にぶち当たる壁、それは培養液の濃度管理です。

設備を用意した、定植準備も整った、そして苗が来た…。

ここではたと気づきます。

「培養液の濃度、どのくらいに設定しよう」

実はこれ、国や気候、品種によって様々な考え方があるようです。

ここでは、HATAKEMONがなんとなく見聞きした情報を、いい加減かもしれませんがメモ程度に書き残します。

定植からの3段目開花ごろまでのEC管理

トマトは非常に吸肥力の強い作物です。

初期からECを上げすぎると、草勢が強くなりすぎて果実品質が落ちたり、着果が悪くなったりします。

定植直後はEC=0.5〜1.0 程度で管理される方が多いようです。

3段開花期のトマトに起きること

3段目が開花する頃、1段目の果実が着果を始めます。

トマト栽培はここからが勝負どころ!栄養生長から生殖生長への切り替わり時期です。

生育初期との一番の違いは、肥料の与え方。

根が若く吸肥力がもっとも強かった時期は過ぎ去り、代わりに果実を肥大させるための負担が日に日に増大する…

そう!ここでECを上げ損なうと、成長点が細って花質が低下し、どんどん弱っていくのです。

3段目開花から6段目開花までのECの上げ方

「1段目の果実が膨らみ始めたぞ!ここはどーんとECを上げたれ!」

という気持ちになりますが、トマトでこの管理は厳禁です。なぜなら、「尻腐れ」が多発するから。

上を見上げると、お尻が黒いトマトがたくさん… こんなに怖いことはありません。

この尻腐れ、原因となる事象が起こってから症状が目に見えるまで約10日。

本当ははっきりとした原因があるはずなのに、10日遅れてやってくるものだからもうパニックです。

「なぜ尻腐れだらけになるのか、全くわからん…」

栽培初期の段階で、トマト栽培は早くも迷宮入り!なんてことにならないよう、気をつけながらECを上げましょう。

目標は、6段開花期までにECを1.5から2.0まであげること。

仮にEC1.0スタートで2.0まであげる場合、上げ幅は1.0。

一方、開花段の進み具合は、季節にもよりますが1段につき約2週間。

ということは、6週間でECを1.0まで上げていくことになります。

つまり、1週間でECを0.13ずつ上げていけば良いという計算に。

なんだかとてもじれったいですが、ここは我慢。

6段開花以降のトマトは、EC1.5から2.0をキープ

トマトの6段目開花期、それは待ちに待った収穫期!

同時に、収穫と調整に追われる毎日の始まりです。

この時期のトマトは、一言でいえば安定期。上段で開花が進むと同時に下段で収穫が進む、エンドレスな生育を示す状態に突入しています。

草勢の管理は温度や葉枚数、着果数で調整し、ECはなるべく一定にしておくのがよいでしょう。

ひとたびECをいじり始めると、迷宮入りします。笑

なぜなら、このくらいの濃度になると「ECを上げる=肥料をたくさん吸って草姿が強くなる」ではなくなるから。

詳しくは、また今度にしたいと思います。

冬場のECは高めに

とは言いながら、目標ECは季節によって変動します。

特に、冬場のECは高めです。夏場がEC2.0なら、冬場は2.5くらいでしょうか。

その理由は、冬の給水量にあります。

冬は気温も下がりがちで蒸散量が減り、それに伴って給水量が減ります。

肥料成分は培養液から供給されるので、給水量が減ると吸肥量も減ってしまうのです。

肥料不足に陥らないために、冬場に向けて少しずつECを上げていきましょう。

曇天明けの快晴に要注意!

久々に晴れた!トマトもさぞ気持ちよく光合成していることだろう…

そう思ってハウスを開けた瞬間、びっくりした人は私だけではないはずです。

そう、トマトは久々の日差しの強さに耐えきれず、しなしなにしおれてしまいます。

実はこれが、トマトの尻腐れの一番の原因!この対策ができるかどうかで、収量はずいぶんと変わってきます。

「明日は要注意だな…」そう思ったら、遮光カーテンの設定などできることはあれこれあります。

培養液に関しては、一時的にECを下げてあげるのも手です。

ただし、下げすぎは裂果を助長するので気をつけましょう。

トマトのEC管理は奥が深い!

トマトの定植直後から、ECを2.0スタートで管理する場合があります。

収穫期に至っては3.0以上だったりすることも。

ただし、これは培養液組成の違いやトマトの品種の違い、台木の違い、原水のECの違いなど、いろんな要因があって一口にどれが正解とはいえないものなのです。

しかも、これまでご紹介してきたEC管理というのはいわゆる「濃度管理」。これに対して、トマトが一定期間に必要とする肥料をあらかじめ計算し、その量だけを与える「量的管理」という手法もあるというからもうカオスです。

でも、たとえどのような管理をしたとしても、結局大事なのは毎日トマトの変化を観察すること。

前日の管理や天気の影響に対して、トマトはとても敏感に反応し、翌日には違う顔色を見せてくれます。

これがトマト栽培の醍醐味ですね。

明日も、トマトのハウスに行ってきます!

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