農業にあこがれ、農業アルバイトを始めました。
概要は以下の通り。
- 本人情報:30代半ば、午前農業アルバイト、午後ライター活動
- 職場:中部某所の野菜農家
- 時給:960円
- 月の収入:1日5時間、週5日で100,000円くらい
- 仕事内容:野菜の収穫と出荷調整場所への運搬
- 歓迎されるスキル:マニュアル車の運転(できなくてもOK! )
さて、「農業アルバイトはきつい?」に対する回答はこちら。
- 単純作業が多い。(アルバイトレベルでは)余計な頭を使わず体を動かすので、リフレッシュできる
- 挨拶さえできれば、コミュ障でも大丈夫
- 足腰を使うが、トレーニングだと思えば一石二鳥!プロテイン補給を忘れずに。
ただし、以下の点に注意です。
- 日焼け対策は徹底的に
- 夏は暑いので午前中までだったりするが、それでも暑い
- 季節によるが、朝が早い
この3点が気にならなければ、農業アルバイトおすすめですよ。
以下、日記として使っています。
ご参考までにどうぞ。
ミズナの収穫
2023年月28日
2月上旬播種のミズナを収穫。
品種は、イシハラシードの「楽城南」。

徒長気味の生育なのか、品種特性なのかはわからないが、葉の軸が細くて長く折れやすい。
葉の枚数が多いので、収量を稼ぎやすいのかもしれない。
600kg弱の収穫だったが、疲れたー
コマツナの収穫
12月下旬播種のコマツナを収穫。
これまで収穫してきたコマツナの品種はすべて「さくらぎ」だったが、今日の収穫分は「春のセンバツ」。
メーカー | トキタ種苗 |
作型 | 2月上旬~10月上旬 |
長所 | 乾燥に強く、極立性で束ねやすい 収量性が高い |
短所 | 厳寒期の生育はゆっくり |
ベテランさんが「今日のコマツナなんかちゃうなー、品種変わった?」とつぶやいていたので確認したところ、本当に品種が変わっていた。
私は全く気が付かなかったです..
たしかに、よく見るといろいろ違います。
- 葉が丸く大きい
- 草丈がやや低く抑えられている
- 全体にがっちり
スリムな「さくらぎ」、マッチョな「春のセンバツ」。
次の品種も楽しみ。
コマツナの収穫と菌核病の発生
2023年3月24日

12月下旬播種のコマツナを収穫。
ハウス後方に生育の悪いエリアがあり、切ってみると株元が腐っていた。
よく見ると白いかビが生えていて、社員さんいわく、「菌核病かな」とのこと。
20度以上の曇雨天で発生する土壌病害らしい。
臭いはほとんどなかった。
コマツナの収穫
2023年3月21日

12月下旬まきのコマツナを収穫。
この時期のコマツナは、抽苔(トウ立ち、花が咲いて商品性がなくなること)との戦いです。
花が外からガッツリ見えなければセーフなのですが、抽苔の前兆として以下のようなことが起こります。
- 下葉が黄色くなってくる
- 根が硬くなり、収穫しづらくなる
- 葉が白っぽくなる
3つ目の「葉が白っぽくなる」は、私には正直わかりませんでした。
社員さんいわく、「ほら、しらけてきとるでしょ」とのことですが、みなさんはおわかりでしょうか?
野菜の栽培は、やっぱり奥が深いです。
まったく話は違いますが、タマネギを食べて不眠解消した話をnoteに書きました。
睡眠に悩みがある方、試してみてはいかがでしょうか?

コマツナの収穫
2023年3月20日
今日もコマツナの収穫。
ところで、近辺ではメロンの定植が始まりました。
品種は、タカミメロンとのこと。
メーカー | 園芸植物育種研究所 |
作型 | 半促成栽培、夏秋栽培 |
長所 | 裂果が少なく商品化率高い 雌花が安定し、低温着果性が高い |
耐病性 | つる割病 うどん粉病 つる枯病 |
ハウス内トンネルです。
開け閉めが大変そうですが、楽しみですね。
サントウサイの収穫
2023年3月17日

1月中旬まきのサントウサイを収穫。
早春でも60日で収穫できるとは、回転が早い野菜ですね。
ただ、ハウス中央の密集している部分に腐っている株がちらほらありました。
軟腐病でしょうか?
高温時に発生するそうですが、もう出るんですね。
サントウサイの品種はこちら。
メーカー | サカタのタネ |
作型 | 周年 |
長所 | 立性で束にしやすい 収穫適期が広い |
耐暑性 | 中程度 |
ハウス内の清掃
2023年3月14日

コマツナの収穫が最盛期を迎えているが、ここで小休止。
ハウス内にナメクジが増えているとのことで、コケ掃除を行った。
ゼニゴケとナメクジについて
ベテランさんいわく、
「ゼニゴケにナメクジが産卵して増える。最近コケ掃除してなかったから、被害が増えてるねー」とのこと。
山口県の資料を照らし合わせると、確かにそうなのかもしれない。
秋(9~10 月)に性成熟し、11 月から 4 月にかけて地中や石等の下に数個から 20 個をまとめて産卵する。
引用:山口県の資料
コマツナに適用のある殺ナメクジ剤を調べたところ、こんなものがあるみたい。
コマツナの収穫
2023年3月13日

本日は急遽予定を変えて別のハウスのコマツナを収穫。
12月中旬播種、3月上旬収穫予定であったが、ここのところの暖かさで生育が進んでしまい、肥料切れを起こしかけている模様。
さっさと採りきって、逃げきりたいとのこと。
春は気温の変化が激しく、見通しが立てにくいですね。
※ベテランさんいわく、「抽苔し始めると葉が黄色くなってくる」とのこと。
同時に根が硬くなり、鎌の刃が入りづらくなるそう。
たしかに硬くて収穫に時間がかかった。
ホウレンソウの収穫
2023年3月5日

気温が上がり、ホウレンソウのべと病が増えている。
今日の収穫分は11月5日まきのホウレンソウ(品種「ピンドン」)だが、5%くらいは株全体がやられている状況。
早く収穫しなければ、さらに増えそう。
そのあとには、オシリスの収穫も控えている。
メーカー | サカタのタネ |
作型 | 秋冬まき |
長所 | 立性で絡みにくく、作業性に優れる クロノス並みの優れた低温伸張性 葉枚数が多く収量性が高い |
短所 | 生育が早く、取り遅れに注意 |
べと病耐病性 | R-1~9、11~16 |
ピンドンはクロノスに比べて根本(胚軸?)が太く、全体的にがっちりした印象。
ただ、根はそれほど硬くない。鎌の葉はすんなり入る。
立性で絡みにくいというのはその通りかもしれないが、やはり折れるものは折れる。
もう少し葉がしなやかだったらなおよい。
ホウレンソウの収穫
2023年3月1日
午前中にホウレンソウ(クロノス)を400kg収穫する計画だったが、結果300kgになってしまった。
ところで、べと病の兆候が見られた模様。
たしかに、焼けたような葉がちらほらと見えた。
クロノスのべと病耐病性はべと病R1~7,9,11,13,15,16までだが、2022年現在でレース19まで確認されているそう。
レース17~19までのいずれかに感染しているようだ。
社員さんいわく、
「冬場は出ないが、暖かくなってくると出始める」
とのこと。
サントウサイ、ホウレンソウ、コマツナの収穫
2023年2月27日
今日のメインは露地のコマツナ。
3tほど収穫した。
ただ、ちょっと困った事態になっている様子。
- 色が薄い
- 花芽がごまかせないくらい伸びてきている
トンネル栽培だったようで、トンネルをはずすタイミングが遅れた畝は高温障害で色が抜けてしまっているらしい。
また2月は微妙な季節なので、取り遅れると花芽が顔を出してしまうとのこと。
出荷調整で外葉を外した時に見えてしまうとアウトだそうだ。
すきこむしかない畑が続出する予感。
コマツナの収穫
2023年2月25日

今日はコマツナ3tの出荷予定で、アルバイト総出で収穫に入った。
なにやらバタバタした一日。
ただ露地の畑が遠いので、自分は結局トラックに乗って往復するだけの仕事となった。楽ちん。
こちらも品種はさくらぎ。
社員さんいわく「寒さに強いから使っている」とのこと。
ミズナ、サントウサイ、コマツナの収穫
2023年2月24日
アルバイト5名で終日収穫。
- 就業時間:8:30-15:00
- ミズナ:560kg
- 山東菜:420kg
- コマツナ150kg
いずれも12月上旬の播種だったと思う。
京すだれ
メーカー | 丸種 |
作型 | 周年栽培 |
長所 | 高温期の栽培で収量性に優れる |
短所 | 抽苔は中程度、春先の抽苔に注意 |
主生産地 | 福岡、埼玉 |
冬場の低日照下で生育したためか、軟弱徒長気味に感じた。
外葉が垂れて収穫が難しかったが、ベテランさんいわく「こんなもん」とのこと。
さくらぎ
メーカー | サカタのタネ |
作型 | 秋冬(暮れ出し)、春作 |
長所 | 極立性、テリがよい、作業性に優れる、耐寒性、晩抽性、第二回農林水産大臣賞 |
短所 | 低温伸張性に優れるが、過度な保温で徒長する(一般論?) |
主生産地 | 福岡、埼玉 |
水田転作地のハウスで栽培。
かなり水はけが悪い畑のようだった。
低温のためか生育がかなり鈍いようで、20cmに満たない株がたくさん。
細かい根が少なく作業性に優れる品種だそうだが、左手を添えるとぱりぱりと外葉が折れる。
ベテランさん曰く、「なんね、よー折れるわ!」とのこと。
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