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君は世界で最も有名な野菜農家、リー・ジョーンズを知っているか?シェフを虜にする、最高品質の野菜たち

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世界で最も有名な野菜農家とはだれか…

ふと疑問に思ったはたけもんは、googleで検索してみました。

その結果、なんと上位8件中6件で同じ人物がヒットしたのです。

その名は Lee Jones.

…聞いたこともない人ですが、google先生がそうおっしゃるなら間違いありません。

しかしハリウッド俳優のようなお名前の農家さん、どんな方なのでしょうか。

目次

蝶ネクタイとオーバーオールがトレードマークのおじさま、リー・ジョーンズ

トマト畑に立つ男性
Meet The Most Pampered Vegetables In America – NPR

ジョーンズさんはオハイオ州北部にお住いの野菜農家さん。

300エーカー(およそ120ヘクタール)の農地にトマト、メロン、葉菜類など多品目を周年栽培しています。

120ヘクタールといえば確かに広い農地ですが、農業大国アメリカの感覚でいえばむしろ小さいくらいです。

ところがこのジョーンズさん、「世界で最も先駆的な野菜農家」と呼ばれ、数々のメディアに引っ張りだこ!

いったい、どういうことなのでしょうか。

高級レストランのシェフが絶賛!ジョーンズさんの野菜は世界最高品質!

収穫された野菜
THE CHEF’S GARDEN

ジョーンズさんの野菜は市場ではなく、レストランに出荷されます。

問題はその規模。なんと全米50州、世界12カ国に顧客を持つスケールの大きさ!

まさに、世界中のシェフがジョーンズさんの野菜を求めているのです。

その顧客も名店ぞろい。グレース、ブルックリンフェア、イレブンマディソンパーク、ペルセ、コリチオ&サンズ、ルベルナルディンなど、そうそうたるレストランにサービスを提供しています。

ある有名シェフは、ジョーンズさんをこう評します。

アメリカの高級レストランを見てください。ベビーリーフや食材を飾る花々を。これらは全て、インスピレーションに満ちた彼の農場から生まれたものです。全てのレストランは、なんらかの形で彼に影響を受けています。

Ohio magazine.com

アメリカのレストランは全てジョーンズさんの影響を受けている!

なんてスケールのでかい男なんや…

ジョーンズさんの野菜の美味しさは、日々の努力と研究のたまもの

トラクターのそばに立つ男性
Ohio magazine.com

それにしてもジョーンズさん、どうしてそれほどまでに美味しい野菜を作ることができるのでしょうか。

その答えが、彼の農場である「THE CHEF’S GARDEN」の研究チームです。

彼らの仕事の一部をご紹介しましょう。

色鮮やかで栄養価の高い野菜は、おいしい

植物の色素はその多くが二次代謝産物。機能性を持ち健康に役立つ成分と言われます。

そしてそれらは味を決める重要な要素となります。

生育環境を調整し土作りを徹底することで、野菜本来の成分とフレーバーを引き出す

THE CHEF’S GARDEN

野菜が本来の力を発揮できるようサポートすることが大事だそうです。

土壌を改良し、日持ちのよい野菜に

農場内にある研究所では、土壌成分の分析を行います。

それは、土壌の組成や健康状態が野菜の寿命に影響することを知っているから。

カルシウムやカリウムなどの特定の栄養素の有無は、貯蔵寿命に大きな影響を与える可能性があり、それが貯蔵野菜の長期的な風味に影響を与える

THE CHEF’S GARDEN

カリウムやカルシウムを豊富に含む野菜は日持ちがするので、長距離輸送に耐えて美味しく食べられるのです。

成分分析により、野菜の本当の美味しさとは何かを追求

研究室には、最新のガスクロマトグラフィーを導入。

フレーバー成分が何であるか、そしてそれらの栄養成分を見つけようとしている。それにより、シェフに提供できる正確な答えが得られる

THE CHEF’S GARDEN

顧客であるシェフの要望に応えるため、美味しさを数値化しぴったりの野菜を提供できるよう努力されているんですね。

きっかけは、全てを失った後のある女性との出会い

ジョーンズさんはもともと、お隣さんの農家と同じように市場に野菜を出荷していました。

ところが雹の嵐にあい、状況は一変。ジョーンズさんは破産し、土地も手放すことに。

失意の彼がそれでもわずかな土地で栽培した野菜をかき集め、ファーマーズマーケットに出ていたときのことです。

花付きのズッキーニを求めて、右往左往している女性に出会いました。

それを見たジョーンズさん、すぐに畑に戻っていくつか収穫し、彼女に手渡すことに。

大喜びのその彼女、実は有名フランス料理店のシェフで、なんとのちに評論家となる人物だったのです。

このとき彼は確信しました。高級レストランの世界に満たされていないニーズがあることに。

彼女をきっかけとして全国の有名シェフとつながりを持つようになり、高級レストラン向けの野菜出荷に切り替えていったというわけです。

困難を克服し、たゆまぬ努力で世界の顧客の心を掴むジョーンズさん。

規模の経済にとらわれない、高付加価値を追求した農業の形がここにあります。

参考文献
THE CHEF’S GARDEN
Ohio magazine.com

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この記事を書いた人

種苗会社の研究開発部門所属。
ナス科野菜の品種改良を担当。
育種設計や交配、調査業務のかたわら全国を飛び回り、生産者の生の声を取り入れた「かゆいところに手が届く」品種づくりに力を入れる。
そのほか、
・トラクターを操り畑を整備
・環境制御ハウスオペレーターとして最新の栽培技術とデータを蓄積
・未来の農業を担う人材の育成・指導
・産地へ出向き栽培指導
・統計を駆使したデータ育種への挑戦
などなど、日本の農業界を盛り上げるべく奮闘中。

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