野菜農家を目指しているはたけもんです。
農家になりたい、だけど就農後のイメージが全く湧いてこない…
ツイッターや体験談を読んでみるものの、なんだかぼんやりした感想しか湧いてきません。
それもそのはず、お金に関する情報があまりないのです。
インタビューで「年収おいくらですか?」とはなかなか聞けないですからね。
就農後のお金のイメージを掴むため、利用してみたのが兵庫就農支援センターの経営シミュレーションです。
詳しくはこちらから。直接経費?限界利益?…などの用語も掲載しています。
今回は夏秋ピーマンに続き第二弾、ホウレンソウの就農シミュレーションです。
ホウレンソウ農家の労働時間をシミュレーション!
前述の経営シミュレーション、品目と面積を入力すれば、月ごとの労働時間を産出してくれます。
…ただしどんなに忙しい時期であっても一日12時間以上働くのはイヤ!
というわけで、最も忙しい月の労働時間が12時間/日、360時間/月となるよう面積を設定しました。
その結果、理想の面積は10aと20aの間、15aである!と判明。
この条件で、月ごとの労働時間をまとめてみました。

12月まきホウレンソウの場合、労働時間は3月に集中するみたいです。
11月から2月は1日あたり1時間ほどの仕事時間、楽ちんに見えますね。
4月から10月はフリーなので、夏野菜を栽培したりアルバイトしたりできそうです。
12月まきホウレンソウ 農家の収入をシミュレーション!
さてさて、問題はお金です。
ホウレンソウ農家(面積15a)の販売金額、その内訳はこちら。

経営シミュレーションでは固定費が出てきませんので、こちらを参考に¥48,000としました。
変動費は種代、肥料代、農薬代など、栽培に必須で面積に応じて変動するもの。
固定費は機械の減価償却などです。
しかしホウレンソウ、ピーマンの場合と比べて経費が安いですね。
立体栽培の果菜類に比べると、お手軽に始められそうです。
そして所得は70万円弱…
労働時間が短い割にはまずまずの収入ではないだろうか…
冬場のお仕事としては、ありですな。
栽培スケジュールを簡単に
12月まきホウレンソウ、どんな仕事が待っているのでしょうか?
時系列で調べてみましょう。
11月 畑を耕運

トラクターで畑を起こします。
機械に乗るのは好きなので、これは楽ちんなお仕事!
ただし、トラクターをどうやって準備すればいいのか…
一年でそう何度も使うものではないですからね。
リースとかあったらいいけど…
12月 畝立て、播種
これみたら、整地の必要資材に「クワなど」って書いてある… どうやら手作業で整地するらしい…
15aも手で整地するのは無理です… トラクターでマルチ張りまで一発!とかじゃなくても、せめて管理機を使いたい…

管理機くらいは自前で用意したいですね。
アタッチメントを購入すれば、播種もできるし。

シーダーはもちろん向井工業さん!これがあれば、播種も楽ちんです。
1、2月 水やり
夏場であれば除草剤や農薬散布で忙しいでしょうが、冬場はほとんど必要ないのではなかろうか…
ただし、ある程度寒い地域ではトンネルの設置が必要かも。
水やりは潅水チューブで。

3月 収穫・調整
ホウレンソウはこれです!収穫と調整が大変なのです。
- 株元を刃物で切って収穫する
- 古い葉を落とし、調整する
- 土を払い落とす
- 重さを測り、袋に詰める
ほうれん草の葉っぱは繊細でペタペタくっついたり折れたり… 袋に詰めるだけでも大変。
そして株数は、10aあたり15,000本、15aで22,500本! 22,500回これを繰り返すわけです。
まさに毎日が収穫祭りですな。
収穫は大変だけど、管理が楽で短時間!ホウレンソウ栽培やってみたいです。
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