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【2023年お野菜ニュース】野菜をめぐる情勢まとめ!1トピック1分で読めます

2023年お野菜ニュースまとめ
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いま、農業界は変革期を迎えているといわれています。

情報化、流通・消費動向の変化など、ますます早くなっていく時代の流れに置いて行かれないために、野菜に関するニュースのピックアップをはじめました。

1トピック1分で読める内容となっていますので、ときどきこのページを眺めてお野菜の最新情報をチェックしてはいかがでしょうか?

目次

アスパラガスの12月消費者物価指数が前年比で34%上昇
2023年1月

アスパラガスの流通

円安などの影響により、輸入の割合が高い野菜の価格が上昇しています。

品目別で上昇率が最も高かったのはアスパラガスの33.7%だった。(中略)この時期、国内シェアの多くを占める輸入品が円安、現地の天候不順による品薄などで高騰した影響。

野菜のみならず、チーズ、小麦、牛肉など多くの品目で価格が上昇。

家計圧迫の原因となっています。

ただし、生鮮野菜全体の上昇率はたったの0.5%にとどまりました。

野菜の生産者からすれば、生産費が上昇しているにもかかわらず野菜の単価は前年のまま。

利益を上げにくく、かなり苦しい経営環境となっています。

野菜の取引価格に生産費を転嫁するための検討が官民で行われていますが、今のところ効果がありません。

この状況が続けば、経営規模の小さい生産者の廃業、そして経営体の大規模化がますます加速していくでしょう。

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【RCEP】果実・野菜の輸入量が前年比11%増加 
2023年1月

山積みのコンテナ

RCEP(地域的な包括的経済連携協定)発効から1年が経過しました。

2022年1月~11月の輸入量は、すでに前年を2割近く上回る3兆1000億円に上っています。

品目別で最も多いのは「果実および野菜」で、2021年比で11%増加し7122億円に。

ただ、増加の要因は明らかにされていません。

農水省は米や牛肉など重要品目の他、野菜も基本的に関税撤廃・削減の対象外としたため「国内農林水産業への特段の影響は生じない」と明言したことがある。しかし、輸入額の急増には、精査が求められる

引用:日本農業新聞2023年1月23日

ためしに、農水省発表の青果物卸売市場調査のデータから野菜の輸入量をグラフにすると以下の通りです。

野菜の輸入量
年次別輸入野菜の市場流通量
農林水産省 青果物卸売市場調査データより作成

2022年は前年比で微減、カボチャが減少してタマネギが伸びていますね。

市場外流通や果実分は反映されていませんので何とも言えませんが、輸入量としてはそれほど増えていないのでは?という気もします。

単純に為替の影響なのか、RCEP加盟国からの輸入が実際に増えているのか、続報を待ちたいと思います。

2022年のスーパー売上統計 青果は前年比0.8%減少
2023年1月

スーパーの野菜売り場

スーパーの業界団体が2022年の販売統計を発表しました。

感染症拡大による巣ごもり需要が終わりつつあり、2022年の青果(野菜+果物、全国270社)の売上高は1兆6,241億円と前年比で0.8%減少という結果に。

また、今後の消費動向として次のようにコメントしています。

物価高により内食需要が再び旺盛になる中、簡便化志向はさらに進むと予測。「カットフルーツや調理済み食品など、加工度の高い商材の売り場が広がり、定着した」と振り返った。

引用:日本農業新聞20023年1月21日

カット野菜やカット済みの冷凍野菜など、調理の手間が省ける商品の存在感が増しています。

こういったものを含め、野菜の出荷先に占める業務加工向けの割合は6割に達するとの情報も。

「できた野菜を市場に出す」という時代から、「需要者が要求する量と品質で安定的に納品する」時代に変わっているということでしょうか。

生産管理がより厳密になるにしたがって、野菜の市場価格もより安定する方向に向かうかもしれませんね。

2022年の野菜価格は高かった!タキイ種苗が2022年野菜の総括を発表
2023年1月

野菜全体の市場価格の推移2019年-2022年
農林水産省の統計をもとに作成

タキイ種苗が年末恒例の「野菜の総括」を2022年12月7日に発表しました。

タキイ種苗のアンケート調査によると、2022年の野菜価格は高かったと感じる人が約8割に達したということです。

「今年は野菜の値段が高かった」と感じた人は2018年の77.7%を上回り、過去最高の78.8%だった

引用:日本種苗新聞令和5年1月1日

実際、2022年はウクライナ戦争に伴う原油高騰や円安、天候不順を背景として、比較的野菜価格が高い1年となりました。

ちなみに、2019年から2022年までの野菜全体の年平均価格を算出すると、以下の通りです。

野菜全体の年平均価格
2019年216.1円
2020年228.6円
2021年221.2円
2022年237.5円

やはり過去4年間の間では2022年の野菜価格が最も高かったという結果に。

ただ野菜価格の上昇以上に資材費が高騰しており、生産者の経営状況は厳しさを増していると思われます。

野菜価格に生産費増加分が適正に転嫁される制度作りが急がれます。

種苗メーカーの有機栽培プロジェクトが始動!
2023年1月

キュウリ品種で全国的に高いシェアを持つ久留米原種育成会が、キュウリの有機栽培に関するプロジェクトを立ち上げました。

キュウリを有機栽培で生産するための栽培方法と資材をセットにして販売するとのことです。

ベビーリーフを生産・販売する果実堂(熊本県益城町)と提携し、難しいとされるキュウリの有機での栽培方法を、資材を含めてパッケージ化して農家に提案することを目指す。

引用:日本農業新聞2023年1月11日

キュウリ栽培は害虫や病気との戦いです。

比較的有機栽培に取り組みやすいニンジンのような品目とは異なり、使用できる殺虫剤や殺菌剤が大きく制限される有機栽培でキュウリを生産するのは至難の業。

この課題を、キュウリ種子で高いシェアを持つ久留米原種育成会と、高い有機栽培技術を持つ果実堂が手を組んで解決を目指すのがこのプロジェクトです。

すでに2021年からこのプロジェクトは始まっていて、手ごたえを得ているとのこと。

これまで有機栽培といえば篤農家のとりくみという印象でしたが、政府の「緑の食料システム戦略」以降、確実に世に広まりつつありますね。

有機栽培に対する企業の取り組みが活発化することで、有機野菜市場はますます大きくなっていくでしょう。

東都生協の「東都ナチュラル野菜ボックス」が若い世代に人気!
2023年1月

生協が組合員数を伸ばしています。

その要因の一つが、若年層の宅配事業使用者の増加です。

東都生活協同組合(東都生協)は30、40台に好評の有機農産物などのお試し特別価格セットをそろえる。5、6品目入った「東都ナチュラル野菜ボックス」は送料無料の500円で用意している。4割が加入するなど好評だ。

引用:日本農業新聞2023年1月7日

YoutubeやSNSを利用したPR活動やオンラインの説明会を開催するなど、若年層への認知向上に努めたことが功を奏しています。

生協の事例から、今後の消費の主体となる若年層への販売を伸ばすためのヒントが得られるのではないでしょうか。

  1. SNSを活用した商品PR
  2. オンラインで簡単にアクセスできる
  3. 有機農産物など、付加価値の高い商品で差別化を図る

今後も通販市場の拡大が進むものと思われます。

2022年に消費が伸びそうな野菜第一位はトマト!
2023年1月

日本農業新聞が恒例の農畜産物トレンド調査結果を公表しました。

スクロールできます
順位昨年品目回答数ブランド・品種
ポイント
12トマト
(ミニトマト含む)
31大玉:麗妃、アメーラ
ミニ:キャロル、アイコ、シュガープラム
高糖度系、耐病性
21サツマイモ27べにはるか(9票)、シルクスイート(8票)、べにまさり、あまはづき
定番品種2品種の人気は盤石。しっとり系からほくほく系までニーズ多様化。耐病性ニーズも高い
32ブロッコリー18おはよう、ピクセル
栄養価の高さ、スティック系の人気
46アスパラガス11ウェルカム、パープルタワー
国産需要の高まり
5スナップエンドウ7サラダスナップ、幸姫
614タマネギ6輸入品の高騰、供給の不安定化
国内で産地化の機運が上昇
引用:日本農業新聞2023年1月5日

2023年に消費が伸びそうな野菜第一位はトマト、それもミニトマトに多くの票が集まったとのことです。

票を集めた品種は、キャロル、アイコ、シュガープラム。

調べてみると、品種の開発元は以下の通りでした。

  • キャロル(ミニキャロル):サカタのタネ
  • アイコ:サカタのタネ
  • シュガープラム:ハルディン

国内の種苗メーカーでトップシェアのサカタのタネに続き、ハルディンとありますね。

ハルディンは千葉県に本社がある苗や種を生産する会社だそうです。

品種改良が専門の種苗メーカー各社が品種開発にしのぎを削る中、ポット苗の生産・販売を手がける企業のオリジナル品種がトレンド入りするとは驚きですね。

シュガープラムの糖度は10~12度と、フルーツのような高糖度トマトなのだそうです。

品種の実力もさることながら、甘くおいしそうなネーミングが消費者の心をとらえているのではないでしょうか。

トマト市場では、これからも高糖度のミニトマトが販売量を伸ばしていくことでしょう。

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