カボチャの市場価格について情報を集め、公開しています。
カボチャは国内生産のほか、海外からの輸入が多くを占める品目です。
生産地の作柄、為替、輸送の状況など、価格変動にかかわるたくさんの要因について分析してみましょう!
※農林水産省の「青果物卸売市場調査」をもとに作成しています。札幌市、仙台市、東京都、横浜市、金沢市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、福岡市及び沖縄県に所在する卸売市場のデータの集計です。
1キロ175円と平年比でやや高値 2023年9月29日
猛暑で不作気味のカボチャですが、価格は下がり続けています。
消費が鈍いようです。
全国的な出回りが少なく、平年より高値で推移しているが、残暑が厳しく、煮炊き需要が鈍い
引用:日本農業新聞2023年9月26日
北海道産の出荷が落ち着く10月中旬まで、じわじわと下落傾向が続くでしょう。
1キロ207円と平年並み 2023年8月28日
北海道産の生産量増加にともない、カボチャ価格がじわじわと下落しています。
ただし、生産地の状況は必ずしも良いとは言えないようです。
8月初旬の大雨で、葉が枯れる被害が出ているため、日焼けを防ぐために収穫が早まり、前進出荷になる可能性がある。また、雨により防除が進まないことから、収穫後の傷みも懸念される。
引用:東京青果 9月野菜展望 南瓜
北海道は8月3日~5日にかけて前線が停滞し、災害級の大雨となりました。
その影響のほか、作付面積の減少などもあり出荷量は平年よりやや少ない見込み。
今後のカボチャ価格は平年並み~やや高値で推移するでしょう。
1キロ229円と平年並み 2023年8月5日
カボチャ価格が下落に転じました。
8月より本格的に出荷が始まった北海道産が好調です。
道南に加え道央、道北産も開始。大玉傾向で潤沢。
引用:日本農業新聞2023年8月6日
例年、カボチャ価格は北海道産の出荷ピークである10月に向けて徐々に下落します。
今年も同様の展開になると思われます。
1キロ252円とやや高値 2023年7月29日
7月上旬以降、カボチャの市場価格がじわじわと上げています。
生産地の移行期に入り、やや品薄気味のようです。
北海道産は一部産地で入荷始まるが関東産が減少。
引用:日本農業新聞2023年7月30日
その北海道産、今年は天候に恵まれて生育順調とのこと。
近いうちにカボチャ価格は下落を始めるものと思われます。
1キロ225円と平年並み 2023年7月21日
関東産や九州産の出荷が減少し、カボチャ価格がやや上昇しています。
関東産が終盤を迎えて端境期に入り、北海道産が本格化するまで相場を保つ
引用:日本農業新聞2023年7月23日
北海道産の入荷が増えて価格が下がり始めるのは、例年8月上旬から。
それまでの間は、1キロ220~240円台の取引となりそうです。
1キロ213円と平年並み 2023年7月7日
価格高騰の反動で安値になるかと思われたカボチャの市場価格ですが、平年並みをキープしています。
北海道産の本格化を前に、端境期に入り始めているようです。
輸入の入荷終了。神奈川産ピーク迎えるが、他産地は終盤で少なく堅調相場
引用:日本農業新聞2023年7月9日
梅雨の影響により、国内産の出荷量はそれほど多くないとのこと。
7月中は、平年並みかやや高値で推移するものと思われます。
1キロ199円と平年並み 2023年6月30日
メキシコ産や鹿児島県産が出荷終了に向かい量を減らしている中、茨城県、神奈川県といった関東産が存在感を増しています。
鹿児島産は終盤だが、関東産は微増。輸入物も含め不足感なく、荷動き鈍い
引用:日本農業新聞2023年7月2日
なお、関東産のピークは7月上中旬とのこと。
今のところ価格が上がる要素は見当たりませんので、今後のカボチャ価格は平年並みで推移するものと思われます。
1キロ229円と平年並み 2023年6月19日
カボチャの市場価格が、今年初めて平年並みに戻しました。
生産地の状況について、日本農業新聞は以下のように報じています。
6月は国産が増量。鹿児島県のJAは「春の低温で肥大が遅れ、平年よりやや少ないが、例年通り中下旬にピークを迎えた」(中略)東京の青果卸によると「関東産も今週から増え、品薄解消と高値反動で続落した」
引用:日本農業新聞2023年6月21日
あまりにも高値が続いたために売れ行きはいま一つのようですが、徐々に店頭価格も下がっています。
今後のカボチャ価格は平年並みで推移するものと思われます。
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1キロ225円と平年比1割高まで下落 2023年6月16日
ニュージーランド産の不作により長らく続いたカボチャ高騰が、ついに終わりを迎えました。
関東の各産地も出始め安定した入荷。高値が続いた分、売り場広がらず軟調
引用:日本農業新聞2023年6月18日
なお、今後は輸入品の割合が減り、国内産がメインとなります。
6月中旬に出荷ピークとなる鹿児島県産の出荷は、4月の低温の影響を受けてそれほど多くないとの情報も。
高値の反動で消費は鈍いものの、今後のカボチャ価格は平年を維持できるものと思われます。
1キロ273円と平年比2割高まで下落 2023年6月2日
長らく続いたカボチャ価格の高騰ですが、ついに終わりが見えてきました。
国産に加え、品薄だった輸入品も増量が進む。荷動きは鈍く高値反動が続く
引用:日本農業新聞2023年6月4日
あまりにも高値が続いたため、販売は苦戦しているようです。
近いうちに、カボチャ価格は平年並みまで下げるものと思われます。
1キロ521円と平年比2.6倍の高値 2023年5月13日
ニュージーランド産の不作により高騰が続くカボチャ価格ですが、5月初旬をピークに下落を始めました。
スーパーの野菜売り場ではメキシコ産が少しづつ増えていますし、品薄状態が徐々に解消へ向かっているものと思われます。
ただし、すぐに平年並みに戻すわけではなさそうです。
国産は鹿児島、沖縄産、輸入物はメキシコ産が出始めたものの、本格化は国産が5月下旬、メキシコ産は6月の見込み
引用:日本農業新聞2023年5月16日
やはり、6月半ばまでカボチャの高値は続きそうです。
1キロ579円と平年比2.5倍の高値 2023年5月8日
ニュージーランドの不作により高騰しているカボチャの市場価格ですが、国内では沖縄県産も不作傾向とのことです。
JAおきなわによると県産カボチャは冬の寒暖差もあり、例年より不作傾向なことも価格高騰の要因の一つだという。特に宮古や北部の生産地で出荷量が伸びなかった
引用:琉球新報2023年5月10日
海外産、国内産ともに不作となり、価格高騰に拍車をかけています。
今後はメキシコ産、鹿児島県産等の出荷が始まりますが、高値はしばらく続くものと思われます。
1キロ589円と平年比2.5倍の高値 2023年5月2日
ニュージーランド産の出荷が4月末で終了したようです。
畑の水没で出荷できず、連休前で業務需要が増える4月末に在庫がなくなった
引用:日本農業新聞2023年5月2日
確かに5月1日の大田市場の取引を見ると、鹿児島県産が3.3tとなっており、ニュージーランド産は圏外に。
そして気になる今後の価格ですが、「アキダイ」の秋葉社長によると、高値傾向はまだまだ続くようです。
5月はちょっと下がるけれど、まだまだ高値が続きます。
ただこれから輸入ものが減り国産が主流となってくる時期なので、鹿児島産、宮崎産や三浦半島などの関東周辺と、他の産地のものも出て6月の半ばには価格も下がってくると思います。
引用:ウェザーニュース いつまで高い? 何がお買い得!? 5月の“野菜予報”
5月にメキシコ産が登場しますが、価格はそれほど下がらず、6月半ばまで高値が続くとの予想です。
1キロ591円と平年比2.5倍の高値 2023年4月27日
ニュージーランド産メインのシーズンが終わりに近づき、メキシコ産、鹿児島県産に切り替わる時期を迎えています。
(鹿児島県産は)連休明けより本格的な出荷始まる。天候は順調だが、作付面積の減少により、平年並みの出荷となる
引用:東京青果 5月野菜展望
また、メキシコ産は作付面積が若干減少しているものの、生育に大きな問題はなさそうな気配です。
メキシコ、鹿児島県産の出荷量増加にともない、カボチャ価格は徐々に下落へ向かうでしょう。
※5月1日追記 メキシコ産の入荷はGW後との情報です。
ニュージーランド産が終盤に来て数量減少。メキシコ産の遅れによりGW後の出荷になるため価格は上げ基調です。また入荷はしてくるようになったものの、品質がよくなく検品不良も多数出ている状況。
引用:株式会社まつの 野菜果物・産地情報(2023年4月)
1キロ539円と平年比3倍の高値続く 2023年4月17日
ニュージーランド産不作のため、カボチャ価格は記録的高値が続いています。
代替の輸入先がないため、沖縄県産と少量のニュージーランド産の流通があるのみです。
そんな中、鹿児島県産の春夏カボチャが出荷をスタートしました。
今年は2月以降の天候に恵まれ生育が早く、例年より1週間ほど早い出荷となりました。7月下旬にかけて東京や大阪などに180トンの出荷を計画しています。
引用:YAHOO!JAPANニュース 「びっくりするほど甘い」曽於地域の春夏かぼちゃ出荷始まる
出荷ピークは6月とまだ先ですが、鹿児島県産をはじめとした国内産はこれから徐々に出荷量を増やします。
また、5月に入るとメキシコ産の輸入が本格化。
今のところメキシコ産の不作についての情報はありませんので、例年通り入荷すれば、国内産と合わせて流通量の回復につながると思われます。
ニュージーランド産不作の影響は5月いっぱいまで続くと思われますが、カボチャ価格の高騰は徐々に解消に向かうでしょう。
1キロ508円と平年比2.5倍と高騰続く 2023年3月30日
財務省発表の2月貿易統計が発表されました。
ニュージーランドのサイクロン被害により、カボチャの輸入量は前年比で64%減少したとのことです。
また日本農業新聞によると、カボチャの高値はやはり長期化する予想。
5月までニュージーランドが主力で、品薄は長期化が見込まれる
引用:日本農業新聞2023年3月31日
ニュージーランドに変わる輸入先はないようです。
しばらくは激減したニュージーランド産と、沖縄県、鹿児島県を代表とするわずかな国内産の流通に限られるため、品薄による高値が続くでしょう。
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1キロ451円と平年比3倍の高値 2023年3月27日
カボチャの供給不足が続いています。
抗酸化パワー満点の「かぼちゃ」ですが高値がつづいています。理由は2月に輸入元のニュージーランドで自然災害があった影響。5~6月にメキシコ産の輸入がはじまるのでそれまで高値はつづきそう。。
引用:Twitter 【公式】アグリネ(青果市況の速報)
2月~4月の間はカボチャ供給のほとんどをニュージーランドに頼っているため、代わりの輸入先は簡単には見つからないでしょう。
引き続き、輸入動向を注視したいと思います。
1キロ411円と平年比2.7倍の高値 2023年3月13日
主産地ニュージーランドのハリケーン被害について、続報です。
やはり生産地への被害は深刻であるようです。
2月中旬に大型サイクロン「ガブリエル」がカボチャ産地の同国北島を直撃し、洪水や土砂崩れが発生。物流網が寸断されるなどの被害が出ている
引用:日本経済新聞2023年3月14日
また、インフラのみならず生産地そのものへの被害も報じられています。
Multiple orchards and farms producing apples, watermelons, stonefruit, onions, squash and pumpkins were flooded, she said.
引用:Cyclone Gabrielle: Heartbreak in Hawke’s Bay as ‘fruit bowl’ wrecked and lives, jobs, homes devastated
カボチャを含め、北島で生産される多くの作物が被害を受けました。
復興には数年の時間を要するほか、一部の生産者は農業からの撤退を余儀なくされる恐れがあるとのことです。
日本のカボチャ価格への影響は、5~6月にメキシコ産の輸入が始まると同時にいったん解消へ向かうと思われます。
ただし、来年以降の2月~5月にカボチャの輸入先を確保できるかどうかは不透明なまま。
被害の全体像が分かるまで、時間がかかりそうです。
被災された方々の無事と復興をお祈りいたします。
1キロ382円と平年比2.4倍の高値 2023年3月10日
主産地ニュージーランドのハリケーン被害により、カボチャ価格が高騰しています。
高値続きで注文が減り、一時1キロ700円台目前まで上がった価格は300円台まで下がりましたが、それでも平年比2倍以上です。
当然ながら、小売価格も上昇しています。
店では、100グラムあたり108円で販売していて、このカボチャは、4分の1カットで、551円。1年前に比べ、4倍ほど高くなっているそうです。
引用:YAHOO!ニュース 3月値上げされる食品3442品目 空前の「値上げラッシュ」市民は、商店は… 2023年3月11日
高値は数か月の間続くと思われます。
カボチャの消費低迷が懸念されます。
1キロ619円と平年比4倍の高値 2023年3月3日
2月から5月までカボチャ供給のほとんどを頼っているニュージーランドついて、引き続きお伝えします。
状況はかなり厳しいようです。
先日ニュージーランドでハリケーンが発生いたしまして その影響で収穫量が7割も減少してしまったんですね
引用:テレビ愛知 価格調査隊 中継 生鮮食品館 サノヤ 2023年2月28日
影響は2、3か月続くとのことです。
5~6月にメキシコ産や鹿児島県産の出荷が本格化するまでのあいだ、価格高騰が続くでしょう。
1キロ610円と平年比4倍の高値続く 2023年2月27日
ニュージーランドを直撃したサイクロンについて、続報です。
やはり、北島に位置するカボチャ生産地が被害を受けています。
2月中旬のサイクロン直撃により、大きな被害を受けた。3月の出回り分は直撃前の収穫分のため、少ないながら出回る見込みだが、4月以降は不明確。
引用:東京青果3月野菜展望 かぼちゃ
沖縄産も不作とのことで、5月から始まるメキシコ産の入荷が始まるまで品薄となることは避けられない状況です。
カボチャ価格の高騰は長期化するでしょう。
1キロ694円と平年比5倍の超高値!! 2023年2月25日
カボチャ価格に異常事態が起きています。
もともと不作で量が少なかった上に、輸入先のニュージーランドを1月末に豪雨が、2月中旬にはサイクロンが襲いました。
その結果、カボチャの市場価格が天井知らずで上昇しています。
東京の有名青果店「アキダイ」の秋葉社長もこのコメントです。
35年以上ですね この業界にいて初めて カボチャ上がりすぎてる これはやばいっすよ
引用:THE TIME 2023年2月27日
ニュージーランドを襲ったサイクロンによる洪水で、流通に混乱が生じているとのこと。
生産地へのダメージについては情報がありませんが、まだまだ価格を上げる可能性があります。
ニュージーランドにサイクロン「ガブリエル」が直撃
北島に被害甚大か 2023年2月13日
2月から5月までの間、日本はカボチャ供給のほとんどをニュージーランドからの輸入に頼っています。
そのニュージーランドにサイクロンが襲来し、史上三度目となる国家非常事態が宣言されました。
ガブリエルは13日、人口約360万人の北島を直撃。ホークスベイ地区では、数百人の住民が助けを求めて屋根に上るなど、近年最悪の水害となった。
引用:YAHOO!JAPANニュース NZ北島をサイクロンが直撃 洪水と土砂崩れで集落が孤立 2/15(水) 16:39配信
被害を大きく受けたのはニュージーランド北部で、ギズボーン地方、ホークスベイ地方、マナワツ地方などカボチャの大生産地が含まれています。
被害の全容解明はこれからですが、カボチャの生産、流通への影響が懸念されます。
被災された方々の無事を祈っています。
1キロ377円と平年比6割高 2023年2月6日
カボチャ価格が長期的な高値となる見通しです。
2月~5月のカボチャの供給はニュージーランドからの輸入でまかなわれていますが、現地の天候不良により量が大きく減っています。
主産地のニュージーランドでは1月下旬、政府が緊急事態宣言を出すほどの記録的豪雨が発生。都市部の空港が冠水するなど物流も滞った。
すでに昨年の雨で播種が遅れていることもあり、生産量の大幅減は今後も続くと思われます。
1キロ352円と平年比8割高 2023年1月28日
メキシコからの輸入が激減し、高値となっているカボチャの市場価格。
2月よりニュージーランド産に切り替わりますが、品薄による高値が継続する見込みです。
ニュージーランドは「現地の天候不順の影響で不足感が強まる」見通しだ
引用:日本農業新聞2023年1月31日
2月~5月まで、カボチャの市場流通の多くをニュージーランド産が占めます。
ニュージーランドからの供給不足の影響は長期に及び、高値が続くものと思われます。
1キロ340円と平年比8割高 2023年1月14日
品薄により、カボチャの市場価格が高騰しています。
【メキシコ】1月の入荷は作付減と為替の影響で引き続き少なく、前年比3割減の見込み。
引用:東京青果 1月野菜展望 かぼちゃ
12月~1月はメキシコ産が市場に多く出回る時期ですが、円安の影響を受けて日本向けの輸出が減っています。
また、2月~5月まではニュージーランド産メインとなりますが、こちらも数が少なく入荷が遅れる見込み。
カボチャの市場価格高騰はしばらく解消されないと思われます。
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