日々変動するナスの市場価格。変動幅とその理由について情報を集め、発信しています。天候、スーパーの意向、産地の動向によって左右される市場価格の予想は難しいですが、過去の事例を読み解けば自ずと答えが見えてくる!過去の情報と合わせてご覧ください。
1キロ358円と価格上昇中! 2022年5月8日
3月半ばより平年比1〜2割安で推移してきたナスの市場価格ですが、4月中旬より上昇に転じ、ついに平年並みの価格まで値を戻しました。
その理由ですが、よくわかりません。
朝晩の冷え込みで生育に遅れ
(中略)
日照不足で生育鈍く入荷量伸び悩む
日本農業新聞2022年5月8日
冷え込みや日照不足などとありますが、過去の気象データを見る限り平年と大きく変わることはありません。
はたけもんの予想は以下の通りです。
- 原油高騰によって夜間の加温を控えたため、夜温が下がった
- 4月に収量ピークを迎えたため、樹が疲れて収量が落ちた
このまま樹勢の回復が遅れれば、出荷量が増えることなく高知県産をはじめとする冬春物が終わる可能性もあります。
逆に回復すれば5月下旬から6月にかけてもう一山ピークがやってきて、相場を下げる展開もあり得ます。
ナスの市場価格は、ここから1ヶ月ほど読めない展開が続きそうです。
1キロ290円と平年比2割安に 2022年4月18日

ナスの市場価格の下落が止まりません。
今年2月には平年並みの水準に戻したものの、3月上旬より再び下落が始まり、ついに1キロ300円を切る展開に。
これは露地ナスの出荷が始まり最も値が下がる7〜8月の水準です。
その理由はやはり、出荷量の増加。
気温の上昇で生育が進み、入荷量が増えた
日本農業新聞 2022年4月14日
そして市場に大きな影響力を持つのは高知県。
単一の県として300haと最大の面積を誇り、東京、大阪市場ともに10月〜翌年6月にわたって出荷量No.1!
上の図のうち、棒グラフが出荷量の推移ですが、桜色の平年値を時々大きく上回る日があるのが分かりますね。
その度に値を落としていますが、その要因は高知県の出荷ピークであると思われます。
5月いっぱいまでは高知県の独壇場ですので、この安値傾向はしばらく続くかもしれません。
1キロ320円と全市比43円上昇!2021年10月26日
野菜全般が安いですね。
しかしここにきて状況は変わりつつあります。
要因は秋が深まって出荷量が減ってきたこと、そしてスーパーが野菜をたくさん売っていることです。
月初めの特売向けでスーパーの引きが強く、今週の相場は強もちあい
日本農業新聞 2021年10月26日
月初めの特売?
初めて聞くワードですが、どうやらスーパーは月初めと月終わりに特売を行うみたいです。
しかしなぜなんでしょうか?
・・・分かりませんでした!在庫管理に関係しているのでしょうか。
野菜の市場価格はカレンダーにも左右されるのですな。奥深い!
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