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ホウレンソウの市場価格 変動とその理由 2024年3月

ホウレンソウ市場価格のアイキャッチ画像

ホウレンソウ相場の変動とその背景について情報を発信しています。

さっそく、最新のホウレンソウ価格の動きを見ていきましょう。

※農林水産省の「青果物卸売市場調査」より作成しています。札幌市、仙台市、東京都、横浜市、金沢市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、福岡市及び沖縄県に所在する卸売市場のデータの集計です。本ブログで示す市場価格は、2022年9月より日本農業新聞の「日農INDEX」から農林水産省の「青果物卸売市場調査」に切り替えました。
「こんなグラフが欲しい」「生産量が知りたい」など、ご要望がありましたらお問い合わせフォームからご連絡ください。

目次

1キロ588円と平年比5割高 2024年3月15日

3月は本来ホウレンソウの生産が最も盛んな月の一つですが、2月下旬から価格が急上昇。

天候不順で群馬県産や茨城県産の収穫が遅れたためですが、ようやく上昇が止まりました。

天候回復に伴い露地作が増量し、品薄高は一服。

引用:日本農業新聞2024年3月17日

今月は24日頃まで天候が安定するとの予報です。

収穫が進み、ホウレンソウの価格高騰はいったん収束するものと思われます。

1キロ402円と平年比2割安 2023年12月22日

例年、年末は高値を付けるはずのホウレンソウ価格が下落しています。

暖冬で増量ペースが速まって需給バランスが崩れ、年内最終週も軟調相場が続く

引用:日本農業新聞2023年12月27日

気象庁によると、年明けも比較的暖かい日が続くようです。

出荷があまりに前進すると作の切り代わり時期に品薄になる恐れもありますが、しばらくは安値傾向が続くでしょう。

1キロ965円と平年比2割高 2023年9月21日

気温が下がり、ホウレンソウが出荷量を伸ばしています。

朝晩の暑さ和らぎ品質は回復。

引用:日本農業新聞2023年9月21日

まだまだ高値圏内ではありますが、これから11月へ向けてホウレンソウのベストシーズンに突入。

11月の1キロ400円台へ向け、今後のホウレンソウ価格は下落が続くと思われます。

1キロ1062円と平年比2割高 2023年9月15日

一時は1キロ1200円に迫る勢いとなったホウレンソウの市場価格ですが、ようやく峠を越したようです。

夜温が下がり入荷はやや回復するが、平年と比べると品薄が続き、高止まり

引用:日本農業新聞2023年9月17日

今後は11月のピークに向けて生産量が伸びる時期に入ります。

高温の影響は残りつつも、今後のホウレンソウ価格は下落を続けるものと思われます。 

1キロ1151円と平年比2割高!2023年9月7日

平年、暑さが和らぐお盆過ぎには価格の上昇が落ち着くホウレンソウ価格。

ところが、今年は終わりの見えない残暑と同様に価格も伸び続けています。

長引く高温の影響で入荷量、品質ともに不安定な状態が続く。

引用:日本農業新聞2023年9月6日

とはいえ、さすがに秋分の日が近づけば気温はぐっと下がります。

9月の中旬には峠を越え、ホウレンソウ価格は下落に向かうでしょう。

1キロ801円と平年並み 2023年7月27日

平年通り、ホウレンソウ価格が上昇しています。

暑さで入荷やや減り、雨の影響で品質も懸念。

引用:日本農業新聞2023年7月23日

主産地群馬県の作柄は平年通りとのこと。

8月中旬の1キロ900円台に向け、ホウレンソウ価格の上昇はまだまだ続くでしょう。

1キロ697円と平年並み 2023年7月14日

気温の上昇とともに、ホウレンソウ価格が上昇しています。

気温上昇で生育鈍い。特売を組むようなまとまった数量なく定番販売が主体

引用:日本農業新聞2023年7月16日

平年通り、ホウレンソウ価格の上昇はまだまだ続くでしょう。

1キロ641円と平年比2割高 2023年6月30日

梅雨入り後の曇天と低温で品薄高となっていたホウレンソウ価格。

その後も生育状況は芳しくないようです。

生育は回復も、増量ペースが緩やかで相場変わらず。気温高で品質低下懸念

引用:日本農業新聞2023年7月2日

今後は、高温によりホウレンソウ栽培が最も難しいシーズンに入ります。

9月の1キロ900円台に向け、平年通りじわじわと価格の上昇が続くでしょう。

1キロ528円と平年通り上昇中 2023年6月15日

群馬県、栃木県、岐阜県といった高冷地産がメインの夏秋ホウレンソウ。

今後は徐々に値を上げる気配です。

露地作は順調だが前進の分後半減少。徒長の品が散見。

引用:日本農業新聞2023年6月11日

雨により収穫が遅れている産地もある模様。

天気次第とはいえ、価格上昇に向かうのは間違いなさそうです。

1キロ464円とほぼ平年並み 2023年6月8日

夏秋ホウレンソウの出荷が順調です。

栃木産の高原物が入荷進み、東北産も増量。特売需要一服で落ち着いた取引

引用:日本農業新聞2023年6月4日

ただし、ホウレンソウは高温に弱い作物です。

今後は気温の上昇に伴って徐々に生産量が減るため、価格は平年通り上昇に向かうものと思われます。

1キロ487円とやや高値 2023年5月19日

ホウレンソウの市場価格は平年並み~やや高値で推移しています。

東北産が始まるが総量は多くないままで強含み。急な暑さで品質差出やすい

引用:日本農業新聞2023年5月21日

群馬県、茨城県、栃木県といった生産地がメインです。

6月には春まき栽培から夏秋栽培へ向けた作型の切り替わりにより生産量が減少するため、今後のホウレンソウ価格は徐々に値を上げるものと思われます。

1キロ482円と平年並み 2023年5月11日

春まきホウレンソウが出荷量を伸ばしています。

露地作が増え、他産地も不安定だった入荷が回復。

引用:日本農業新聞2023年5月7日

高温長日条件となり、6月以降はだんだんと生産地が限られる時期に入りますが、5月いっぱいは平年並みの1キロ450~480円で推移するでしょう。

ついに登場。べと病レース1~19耐病性のフル装備品種

お付き合いのあるホウレンソウ農家さんも使い始めています。

隣で栽培中の「ドンキー」がべと病にやられていく中、エクストリームは今のところ大丈夫。

栽培性も悪くなさそうです。

いいかも。

1キロ551円と平年比2割高 2023年5月1日

群馬県、茨城県、岐阜県といったホウレンソウ産地では冬まきから春まき(夏秋物)へと作型が移行しています。

一部産地では出荷ピークを迎えているものの、平年と比べると出荷量はさほど伸びていないようです。

前週の夜温の低下で夏秋物の生育が鈍化

引用:日本農業新聞2023年4月30日

4月上・中旬は暖かかったものの、下旬は気温が下がったため、生育にブレーキがかかりました。

ただし、5月全体の出荷量は平年並みとの予想です。

1キロ497円と平年比1割高 2023年4月22日

ホウレンソウ価格は端境期による上昇から一転、下落しています。

春まきホウレンソウの出荷が順調です。

露地物の増量進む。他品目と比べ入荷安定し、1袋98円など特売需要強まる

引用:日本農業新聞2023年4月23日

5月の出荷ピークへ向け例年通り出荷量が増えれば、今後のホウレンソウ価格は1キロ450円前後まで下落するものと思われます。

1キロ615円と平年比2割高 2023年4月10日

端境期を迎え、ホウレンソウ価格が上昇しています。

冬場の産地が少なくなり、総量減少

引用:日本農業新聞2023年4月10日

茨城県、群馬県といった関東産は冬まきから春まきへと作型が移っているほか、西日本産地では福岡県、徳島県といった西南暖地産から岐阜県のような高冷地産へと生産地が移動しています。

ただし、関東産を中心に生育は順調とのことです。

端境期による品薄は一時的で、ホウレンソウ価格は近いうちにいったん下落に転じるものと思われます。

※4月14日追記 ホウレンソウの品薄は来週も続きそうです。

ホウレンソウも徐々に夏秋物が増量する見込みだが、依然として水菜の方が値ごろ感がある… (中略)… 来週の相場は強もちあい

引用:日本農業新聞2023年4月14日

1キロ459円と平年並み 2023年4月3日

秋冬ホウレンソウが終わりに近づき、出荷量が減っています。

秋冬物終盤で入荷量は減少傾向。まとまった数量なくスーパー定番販売中心

引用:日本農業新聞2023年4月2日

群馬県、茨城県、岐阜県といった春夏ホウレンソウ産地の出荷が増える4月中旬ごろまでは、上昇傾向が続くでしょう。

1キロ440円と平年並み 2023年3月27日

ハウス中心の秋冬ホウレンソウが終了に向かい、露地中心の春夏ホウレンソウに切り替わりが進んでいます。

入荷ペース落ち着き小幅に上昇

引用:日本農業新聞2023年3月26日

秋冬ホウレンソウの出荷ピークを終え、例年であればここから価格上昇に向かいます。

ただ、今年の冬は1月の寒波を除くと比較的暖かかったので、茨城県産や群馬県産の生育は良好とのこと。

出荷量は平年をやや上回る予想です。

今後のホウレンソウ価格は平年並み~やや安値で推移するものと思われます。

この記事を書いた人
小林大介
小林大介
  • 元ブリーダー(品種改良担当の技術者)
  • 機能性野菜品種の開発等に従事
  • 得意なこと:野菜の栽培、市場分析
  • お問い合わせはこちらから

1キロ388円とほぼ平年並み 2023年3月16日

群馬県、茨城県、徳島県といった冬まきホウレンソウ産地が出荷を増やしています。

ハウス、露地作とも気温上昇で増量するが産地間で品質差。

引用:日本農業新聞2023年3月12日

冬まきホウレンソウの出荷は3月がピーク。

その後は春まきホウレンソウに作型がシフトしますが、冬まきホウレンソウほどの出荷量はありません。

作型の転換にともなって、価格はしだいに上昇に転じるものと思われます。

1キロ453円と平年比2割高 2023年3月6日

気温の上昇に伴い、ホウレンソウの生産量が増えています。

ハウス作、露地作ともに気温上昇で増量。出回り安定を受け特売需要が増加

引用:日本農業新聞2023年3月5日

例年1キロ400円前後まで下落しますが、今年は販売好調のためか平年より高い価格で推移しています。

ただ、茨城県、群馬県といった秋冬ホウレンソウの大産地の生育は好調とのこと。

平年通り、3月中下旬の出荷ピークに向け価格は徐々に下落するでしょう。

1キロ471円と平年比2割高 2023年2月27日

気温が上がり、秋冬ホウレンソウが生産量を伸ばしています。

ただ、スーパーの特売需要により価格はそれほど下がっていません。

ホウレンソウやキュウリは入荷量が増えるが、引き合いが強く、相場を上げそう。

引用:日本農業新聞2023年2月26日

ただ、主産地である群馬県や茨城県産といった冬まき(11月~12月まき)ホウレンソウの生育は順調とのことです。

平年通り3月中旬にかけてホウレンソウ価格は徐々に下落に向かうと思われます。

1キロ465円と平年比でやや高値も下落中 2023年2月18日

茨城、群馬、埼玉といった関東の生産地では、秋まき露地作から冬まきハウス作へと切り替わっています。

ハウス作主体。気温上昇で増量に向かい、下げ基調となり1袋98円の特売増

引用:日本農業新聞2023年2月19日

日によって寒暖差は大きいものの、日照時間の増加に伴って東日本、西日本産地ともに出荷量が増加。

今後のホウレンソウ価格は、3月の出荷ピークに向けて平年通り下落すると思われます。

1キロ523円と平年比でやや高値 2023年2月13日

ホウレンソウ価格が1キロ500円台を維持していますが、長くは続かないようです。

露地作は寒さの影響で少ないが、ハウス作が安定して不足感なく軟調な展開

引用:日本農業新聞2023年2月12日

2月は秋まき露地栽培から冬まきハウス・トンネル栽培へと移行する時期に入ります。

向こう1か月の日照時間は平年並みとの予想ですから、生産量は平年通り増加し価格は下落に向かうと思われます。

1キロ536円と平年並み 2023年2月4日

ホウレンソウ価格がじりじりと値を上げています。

寒波の影響がまだ残っているようです。

寒さで入荷量伸びないが引き合いは落ち着き、平年並みに回復した相場保つ

引用:日本農業新聞2023年2月5日

なお、2月の出荷量は生産地の作付面積増加を受けて平年よりやや多いとの予想。

ホウレンソウ価格は近いうちに下落を始めるものと思われます。

1キロ531円と平年比1割安 2023年1月27日

ホウレンソウの市場価格が上がりません。

寒さで出方は鈍いが、前週消費が伸び悩んだ分流通在庫が残り相場変わらず

引用:日本農業新聞2023年1月27日

寒さでネギやハクサイといった鍋物野菜の消費は好調なものの、ホウレンソウの売れ行きは伸び悩んでいるようです。

また、今後は日照時間の増加に伴って秋冬ホウレンソウの生産量が増える時期に入ります。

3月の1キロ300円台に向け、市場価格は徐々に下落するでしょう。

”最強寒波”でホウレンソウの生育に遅れ 2023年1月27日

ホウレンソウの大生産地である関東を寒波が直撃。

生育に遅れが生じています。

本来ある程度伸びていて出荷作業に入りたいが、遅れている

引用:ANN NEWS 2023年1月27日

ホウレンソウ価格は下げ止まったところですが、今後は品薄により上昇に転じるでしょう。

1キロ517円と平年比1割安 2023年1月23日

10日間ほど、ホウレンソウ価格が1割安となっています。

年明け以降、やや暖かく適度な雨で生育が進み、出荷量が伸びたためです。

ただ、今回の寒波の影響を受けて出荷量が減少に向かうと思われます。

寒さで生育鈍化し、週後半以降入荷減る

引用:日本農業新聞2023年1月22日

主産地の群馬県、茨城県ではそれほど降雪がなかったようですが、気温低下による生育遅れは避けられないでしょう。

品薄により価格は上昇するものと思われます。

1キロ517円と平年比1割安 2023年1月17日

ホウレンソウの市場価格が下落しています。

野菜全体に言えることですが、正月あけで消費が鈍いようです。

入荷増減は小幅だが、小売りの販売が低調

引用:日本農業新聞2023年1月15日

また徳島県、福岡県といった西日本の生産地では、先週末の雨で入荷量が伸びているとのことです。

ただし、1月下旬は寒波の襲来が予想されています。

生育の鈍化や流通状態によっては、価格を上げる可能性があります。

1キロ550円と平年並みまで下落 2023年1月11日

一時は1キロ700円台半ばまで上昇したホウレンソウの市場価格ですが、2週間ほどで約200円の下落です。

12月の寒さによる品薄と年末需要により高値となりましたが、その反動によりスーパーが注文を控えているようです。

また、今後は出荷量も増え、さらに価格を下げる予想となっています。

今週末の雨と気温上昇で、来週は増量すると見込んでいる。もう一段相場を下げるが、値頃感から荷動きは改善する

引用:日本農業新聞2023年1月13日

3月の出荷ピークに向け、生産量が徐々に増加する時期に入っています。

3月中旬の1キロ300円台に向けてしばらく値を下げる展開となるでしょう。

1キロ693円と1割高も下落中 2023年1月7日

12月の寒さのため生育が鈍く生産量が伸び悩んでいるホウレンソウですが、価格は下落しています。

年末に高値となった反動で、スーパーの注文が少ないようです。

前進の反動と低温で生育鈍く量伸び悩む。高値続きスーパーの注文意欲低い

引用:日本農業新聞2023年1月11日

「前進の反動」とは、11月の暖かさで生育が進みすぎ、12月~1月出荷予定分の収穫が前倒しになってしまったということ。

おかげで12月、1月収穫分が少なくなり、価格が上昇 → スーパーの注文が減少 となり、現在の価格下落につながりました。

加えて1月中下旬には生産量が回復する見込みですから、しばらく相場は下落基調となるでしょう。

1キロ742円と平年通り上昇 2022年12月28日

12月の寒さにより、ホウレンソウ価格が上昇しています。

寒さで生育が鈍く数量が少ない

引用:日本農業新聞2022年12月30日

11月の暖かさで生育が前進し、12月出荷分が減少していることも価格を押し上げる要因となっています。

ただし、年明けにはやはり平年通り値を下げるとの予想です。

年明けには数量回復すると見込まれ、1月2週目には相場を下げる

引用:日本農業新聞2022年12月30日

1月第二週以降は1キロ500円前後で推移するものと思われます。

1キロ468円と平年比2割安も上昇中 2022年12月19日

年末に向け、ホウレンソウ相場が上昇しています。

気温低下を受け、入荷量は伸びず。最終週を見据え、相場の上げ幅は抑えめ

引用:日本農業新聞2022年12月18日

冬の寒さが本格化し生産量が伸びないこと、年末年始の高単価を見据えて収穫のタイミングを調整していることにより価格が上昇しているようです。

群馬県、茨城県といった秋冬ホウレンソウ産地の生育は順調とのことですから、平年以上の高値になることはないと思われます。

1キロ418円と平年比2割安も上昇中 2022年12月13日

ホウレンソウ価格が上昇しています。

気温低下による生育の鈍化に加え、販売好調も要因の一つであるようです。

これまでの安値でスーパーの特売が活発で、不足感が強まっている

引用:日本農業新聞2022年12月16日

例年通り、年内は上昇傾向が続くものと思われます。

1キロ371円と平年比3割安 2022年12月9日

10月上旬より長期にわたって下落を続けてきたホウレンソウ価格が、ついに下げ止まったようです。

供給過多が続く結球野菜と異なり、ホウレンソウのような葉物野菜は気温低下の影響を受けて生育が鈍化しています。

寒さで前進傾向が落ち着く。売り場が広がっており、相場上げても引き強い

引用:日本農業新聞2022年12月11日

11月の暖かさにより平年比3割安となっているのが現状ですが、年末年始の1キロ600~800円に向け値を上げるものと思われます。

1キロ347円と平年比4割安 2022年12月2日

ホウレンソウ価格が平年比4割安に沈んでいます。

気温低下で前進落ち着くが、各産地おおむね潤沢

引用:日本農業新聞2022年12月4日

11月の気温が高かったためホウレンソウの生育が進みすぎ、生産過剰に陥っています。

12月に入り気温が低下していますので、前進出荷の反動から品薄になる恐れもあり、今後の相場の変化に注意が必要です。

1キロ405円と平年比3割安 2022年11月18日

全国14卸のホウレンソウ入荷量の推移 農林水産省の「青果物卸売市場調査」より作成 

ホウレンソウ価格の下落が止まりません。

8月下旬に1キロ990円台を付けた後、2か月半にわたって下落が続いており、ついに300円台が目前に迫ってきました。

秋冬ホウレンソウのシーズンとなったことで生産量が増えて価格が下落傾向となるのは例年通りの流れですが、いつもなら11月の中下旬に1キロ500円台前半で下げ止まるところが今年は底がまだ見えない状況です。

その理由は、生産状況と消費動向の双方にあるようです。

まずは生産状況から。

生育良好で安定した入荷が続く

引用:日本農業新聞2022年11月20日

この時期の秋冬ホウレンソウは群馬県、茨城県、岐阜県、福岡県、徳島県と全国各地で生産されています。

中でも生産量の多い関東産が11月中下旬に一度目の出荷ピークを迎えており、価格が上がりにくい要因の一つとなっています。

次に消費動向についてです。

ホウレンソウやブロッコリーの数量は前週並みだが、消費が鈍く、軟調な展開となりそう

引用:日本農業新聞2022年11月20日

10月の干ばつが解消して野菜の出荷量が全体的に伸びる中、ダイコンやハクサイといった鍋もの野菜の需要は底堅いものの、ホウレンソウやブロッコリーといった洋食向きの野菜は消費が伸びていないようです。

最近めっきり寒くなりましたし、お鍋が食べたい気持ちは分かります…

主産地の生育は順調とのことで、生産量は今後も平年以上となる見込みです。

年末にかけて価格が上向く可能性はあるものの、平年比で安値となる日が続きそうです。

1キロ579円と平年比2割安 2022年11月2日

ホウレンソウの出荷量が一年のうちで最も多い時期に差し掛かっています。

高温のため栽培が難しい春夏ホウレンソウが終わって秋冬ホウレンソウの出荷シーズンとなり、ホウレンソウの生産量が増加しています。

それに合わせて8月末の1キロ990円台からホウレンソウの市場価格は右肩下がりに下落を続け、ついに500円台に突入しました。

今作は気温の低下や降水量が少ないなど露地野菜にとってはやや不利な環境ではありますが、農家さんの栽培技術でカバーされ秋冬ホウレンソウの生育は良好とのことです。

東北産は寒さから減少幅大きいが、関東産の露地物は安定

引用:日本農業新聞2022年10月30日

また、生産量増加のもう一つの理由は、栽培面積の増加です。

群馬・茨城産は小松菜からの転作で作付増

引用:東京青果 11月野菜展望 ほうれんそう

秋冬ホウレンソウの代表産地である群馬県、茨城県ではホウレンソウの栽培面積が伸びているとのこと。

確かにホウレンソウの市場価格は他の品目に比べて安定していますし、作業性が向上した新品種の投入もありました。農家さんにとっては魅力的な品目なのかもしれませんね。

11月中下旬は関東産秋冬ホウレンソウの出荷ピークとなる予想です。

例年通り、1キロ500円台円半に向けて市場価格の下落は続くものと思われます。

※11月11日追記 次週よりさらに下げるとの予想です。

週末は全国的に雨の予報で、「各主産地生育が進み、数量が増える可能性もある。来週も相場は軟調な展開」と見通す

引用:日本農業新聞2022年11月11日

1キロ657円と平年比15%高 2022年10月15日

全国14卸のホウレンソウ取扱量の推移
縦軸の単位はkg、横軸は日付、淡青は2022年分、濃青は2017-2021年の平均値
農林水産省のデータをもとに作成

ホウレンソウの生産量が増加しています。

夏場は高温のため高冷地など生産できる地域が限られていましたが、気温の低下とともに生産量が増加し10月に入ってからは多い日で日量100~150tものホウレンソウが出荷されています。

生産量の増加に合わせて市場価格は下落傾向ですが、実は平年比でみると15%高と比較的高値が続いています。取扱量も平年より少ない印象です。

その理由は、日照不足により生育がやや遅かったから。

曇天と気温低下で各産地出方鈍い

引用:日本農業新聞2022年10月9日

気象庁のデータを確認すると、やはり東日本を中心にいつもの年より日照が少なかったようです。

ただしその後は天候が回復し生育順調とのこと。

平年通り1キロ500円台に向けて緩やかに下落するものと思われます。

1キロ767円と平年比1割高も下落中 2022年9月29日

平年比で1割高いものの、ホウレンソウの価格が下落しています。

8月末の990円台をピークに下落をはじめ、1か月後の現在は200円以上下げて760円台です。

その理由はやはり気温の下落。

関東の平場産が緩やかに増量し、東北産も品質向上

引用:日本農業新聞2022年9月25日

猛暑となった今年は暑さに弱いホウレンソウにとっては過酷な栽培環境となりましたが、季節が進むにしたがって気温が徐々に低下、ホウレンソウの栽培に適した環境となってきました。

今後は群馬、栃木、岐阜といった春夏ホウレンソウの大産地に加え、千葉や埼玉、福岡など秋冬ホウレンソウの産地からも出荷が始まります。

秋冬ホウレンソウの最初の出荷ピークが11月ごろとなりますが、そこへ向けてホウレンソウの市場価格は緩やかに下落していくでしょう。

1キロ818円と平年比16%安 2022年9月12日

ホウレンソウの価格が下落しています。

8月末に1キロ990円台であった市場価格は、10日ほどで170円以上安くなっています。

その理由の一つは、関東の平地産の出荷開始です。

関東の平場産など遅れていた分が出てきて増量

引用:日本農業新聞2022年9月11日

7月~8月は群馬、栃木、岐阜といった高冷地産がメインでしたが、9月に入って気温が下がり茨城のような平地からの出荷が増えてきています。

また、ホウレンソウの安値にはもうひとつ要因が。

小松菜に押され売り場は広がらず

引用:日本農業新聞2022年9月11日

平年並みとはいえ夏場の高値が続いたホウレンソウに対し、スーパーはより手ごろな価格のコマツナの販売を優先させているようです。

いずれにせよ、気温が下がるにつれてホウレンソウの生産量は増加し、価格は下落傾向となります。

9月下旬には1キロ700円台前半で推移するでしょう。

1キロ922円と平年並み 2022年9月3日

上昇を続けてきたホウレンソウの市場価格が、ついに下落に転じました。

気温が上がり生産地が限られてくる6月下旬以降、出荷量の減少とともに1キロ400円台後半から1000円に手が届くところまで価格が上昇しましたが、ついに頭打ちとなるのでしょうか?

高温による傷みの発生など、産地ロスが多く品薄高が続いているため、スーパーは注文を抑えているという。

引用:日本農業新聞2022年9月6日

品薄で高値続きのため、スーパーも販売が難しくなっています。

またホウレンソウは暑さに弱い作物なので、今年の猛暑で生産者の皆さんはかなり苦労をされているようですね。

これまで群馬、栃木、岐阜などの高冷地産が中心でしたが、気温の低下とともに9月下旬から平坦地産の出荷が始まります。

生育も順調とのことですから、徐々に価格は下がり始めるものと思われます。

1キロ904円と平年比1割高 2022年8月27日

一年のうちでホウレンソウが最も高くなる時期となりました。

2か月前の1キロ400円台から例年通り上昇を続け、ついに900円台に到達です。

そして今年は例年に増して高値を付けています。

その理由は天候。

関東産は暑さ、北日本産は雨天で入荷伸びず高止まり

引用:日本農業新聞2022年8月21日

この時期は群馬、栃木、岐阜といった関東の高原で栽培されていますが、暑さに弱いホウレンソウは今年の猛暑の影響を大きく受けているようです。

ただし、お盆を過ぎて気温は下降を始めています。

例年通り、生育環境の改善から9月上旬から中旬ごろより生産量が増え、市場価格は下落を始めるでしょう。

1キロ807円と平年並み 2022年8月14日

ホウレンソウが品薄です。

6月までは全国の取引量が日量で50tほどありましたが、夏最盛期である8月に入ると20~30tに減少しています。

それに伴い、市場価格も1キロ当たり400円台から上昇を続け、ついに800円台に突入しました。

その理由は、やはり暑さ。

高温続き、各産地とも入荷減。品薄を見据え店頭価格も高く売り込み控えめ

引用:日本農業新聞8月14日

とはいえ、この高値は例年通りです。

ちなみに昨年は8月24日に1000円台を記録しています。

群馬県産が増えてくる9月中旬ごろまでは、800円前後の価格が続くでしょう。

1キロ690円と平年並み 2022年8月5日

ホウレンソウが品薄となる季節となりました。

なぜなら、ホウレンソウは生育適温が15〜20℃と涼しい気候を好む作物、高温が苦手なのです。

6月末までは400円代後半で推移したホウレンソウ市場価格ですが、7月の高温期に入ってからというもの例年通りぐんぐん上昇。

いまや700円に手が届く所まで来ています。

しかも、700円はまだまだ序の口。

群馬、栃木、岐阜の高原地帯のような限られた地域でしか栽培できない夏のホウレンソウは引きが強く、9月にかけて価格はさらに上昇、800円代後半にまで達します。

そんなお高い夏のホウレンソウですが、今年の動きはどうなるのでしょうか?

本年は特に気温高く、中旬以降に減少幅が大きくなることも予想される

引用:東京青果 8月野菜展望 ほうれんそう

生育は問題ないとのことですが、気温が高いために生育が前進傾向。

夏作の後半はものが少なくなる可能性があります。

8月後半より、ホウレンソウの市場価格は平年並みか高い水準で推移するでしょう。

1キロ592円と平年比2割高、急上昇中! 2022年7月8日

夏どり産地の出荷が本格化し、6月末には1キロ420円台となったホウレンソウの市場価格。

ところが、そこから1週間足らずの間に相場が急上昇!

160円以上値上がりし、ついに1キロ590円台に突入しました。

その理由はやはり、梅雨明けの猛暑です。

卸売会社は「各地で高温障害や傷みが増えた」と話す。JA全農ぐんまによると、6月下旬に40トンだった1日の出荷量は7月に入り25トン程度に減少。

引用:日本農業新聞2022年7月8日

暑さに弱い作物であるホウレンソウ、猛暑の影響を大きく受けています。

今後1週間の予報を見ると、全国的に気温こそ低くはないものの曇りの日が多く、猛暑は一休み。

ホウレンソウ市場価格の急上昇はいったん落ち着きそうです。

ただし、気になるのは夏本番の気温ですね。気象庁の1ヶ月予報によると、向こう1ヶ月の気温は平年より高くなる見込み!

ふたたび猛暑がやって来ることを考えると、ホウレンソウを始めとした葉物野菜の高値傾向はしばらく続くものと思われます。

1キロ464円と平年並み 2022年6月19日

ホウレンソウの市場価格が安定しています。

生育順調で入荷量横ばい

日本農業新聞2022年6月19日

ただし、夏のホウレンソウは栽培できる地域が限られるため生産量は減少、今後は徐々に値を上げるのが普通です。

群馬、栃木といった高冷地産地の動向に注目です。

1キロ474円と平年並み 2022年6月5日

5月中旬には一時平年比2割高と高値をつけたホウレンソウの市場価格ですが、6月に入りほぼ平年並みの価格に落ち着いてきました。

遅れていた高冷地産が増量し、東北産も出始め入荷安定。

日本農業新聞2022年6月5日

茨城の春どりホウレンソウが終盤を迎え、代わりに夏どりホウレンソウの群馬や岐阜産が気温の上昇に伴って量を増やしています。

ただし、ホウレンソウは暑さに弱い作物です。

今後7月〜8月にかけて出荷量の減少とともに価格が上昇、昨年の8月のように気温の乱高下で1キロ1000円台にまで高騰することもめずらしくありません。

今後徐々に値を上げていくと思われます。

1キロ506円と平年比2割高! 2022年5月15日

ホウレンソウの市場価格が上昇しています。

4月上旬から440円前後で推移してきましたが、この1週間で値を上げてついに500円代に到達。

その理由は、夜温の低下による生育遅れ。

生育遅れが続き、前週と同様の品薄感のある取引

引用:日本農業新聞2022年5月15日

群馬、茨城、岐阜といった内陸の主産地では4月下旬〜5月上旬にかけて平年より寒い日が続き、生育に遅れが出ているようです。

週明けより天候が回復しますが、梅雨入り後の天候によっては出荷が不安定になる恐れがあり注意が必要です。

1キロ387円と平年並みに回復 ただし4月は再び下落のおそれ 2022年4月3日

3月中旬ごろより平年比で2~3割安となったホウレンソウ市場。

低温や干ばつが解消したことで一時入荷量が急増したためですが、その後も群馬、茨城、徳島といった主要産地では生育順調。

入荷量は平年並み〜やや多い程度で推移していますが、よく売れているのでしょうか、価格は平年並みまで回復しました。

生育順調で安定入荷が続く。値頃感あり特売商材に

引用:日本農業新聞2022年4月3日

入荷量が安定すると、スーパーは特売を組んで売ってくれるんですね。

ただし、出荷量の多い状態はまだまだ続きます。

主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、4月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。

引用:野菜の生育状況及び価格見通し(令和4年4月)について

今後は市場価格の下落が避けられない予想です。

1キロ427円と前日比17円下落 2021年12月23日

年末を控え本来なら上がっていくホウレンソウの価格が下がっています。

その理由は、暖かさ。

暖かい日が続いたため、入荷量が潤沢で荷動きが鈍い

日本農業新聞 12月24日

野菜が全面安の展開の中、他の品目にひきづられて高値がつきづらい状況のようです。

今週末の寒波で価格が落ち着きますように。

1キロ422円と前市比20円アップ!2021年12月19日

ホウレンソウの価格が上昇しています。

その理由は、寒さと年の瀬。

ハウス作主体。年末に向け出荷抑え、寒波もあり入荷減となり、相場上向く

日本農業新聞 2021年12月19日

全国に初雪、初積雪をもたらした寒波の影響で、出荷量が減少しています。

加えて、年末の需要期に備えて出荷が抑えられているようです。

確かに、2020年、2021年ともにお正月の価格が高いですね。

2022年のお正月も高価格が期待できそうです。

福岡県産増量で1キロ414円と前市比42円安。2021年11月9日

9月10月と雨が少なかったですね。特に九州では「干ばつ」と言われる状態に。

まだまとまった雨は少ないですが、気温が下がるとともにようやく葉物野菜の出荷量が増えてきました。

大阪市場では、例年11月が産地の切り替わり時期。高冷地の岐阜県産が減り、暖地の福岡、徳島県産が増える時期に当たります。

その福岡県産は現在増量に転じ、全国的にも出荷順調なようです。

関東産も順調で、全国的にも出回りが増えている

日本農業新聞 2021年11月9日

日農平均価格は平年比70%と安値が続きますが、安い分販売は好調。

当面この価格が続く見込みです。

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