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ピーマンの市場価格 変動とその理由 2024年3月

ピーマン市場価格のアイキャッチ画像

ピーマンの市場価格について、変動とその理由を調べ発信しています。

11月から翌年5月までは、冬春ピーマンのシーズンです。

冬春ピーマンは茨城県、宮崎県などで生産され、1キロあたり350円~450円ほどで取引されています。

それでは、ピーマン価格の最新情報を確認しましょう!

※農林水産省の「青果物卸売市場調査」より作成しています。札幌市、仙台市、東京都、横浜市、金沢市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、福岡市及び沖縄県に所在する卸売市場のデータの集計です。本ブログの市場価格データは、2022年9月より日本農業新聞の「日農INDEX」から農林水産省の「青果物卸売市場調査」に切り替えました。
「こんなグラフが欲しい」「生産量が知りたい」など、ご要望がありましたらお問い合わせフォームからご連絡ください。

目次

1キロ792円と平年比1割高 2024年3月7日

1~2月は最大産地である茨城県の作替えのため、生産量が少なくピーマン価格が高騰します。

例年3月に入ると価格は徐々に下がるのですが、今年は高値をキープ。

西の大産地である宮崎県産が苦戦しているようです。

曇天と加温控えで出方は鈍い

引用:日本農業新聞2024年3月3日

春の不安定な天候に加え、灯油や重油高騰がピーマン生産者の経営に重くのしかかっています。

特にピーマンは高い温度を要求する作物ですので、暖房控えの影響を大きく受けているようです。

ただ、今後は茨城県産の出荷が本格化します。

ピーマン価格は徐々に値を下げる展開となるでしょう。

1キロ402円と平年並み 2023年12月8日

暖冬の影響でピーマンがやや採れすぎていましたが、ようやく落ち着き平年並みの価格に落ち着いています。

前進出荷は解消し、入荷ペース落ち着く。店頭価格が下がらず需要増えない

引用:日本農業新聞2023年12月10日

ただし例年の傾向を見ると、これから2月上旬の1キロ800円台に向けて市場価格が急上昇します。

その理由は、以下の通り。
①日本最大のピーマン産地茨城県の抑制栽培が終了
②低温・少日照により収穫量が減少

暖冬とはいえ、12月中下旬からはいよいよ冬本番の予報です。

今後のピーマン価格は、平年通り上昇へ向かうでしょう。

1キロ606円と平年比4割高 2023年9月29日

ピーマンの高値が続き、終わりが見えません。

高知産始まるが東北産は減少早く高止まり。

引用:日本農業新聞2023年10月1日

秋作の多くを占める茨城県産は着果が回復傾向とのことですが、西日本産地は高温による影響が残り平年より出荷数を減らす見込み。

今後のピーマン価格は平年値に徐々に近づくものの、高値傾向は続く可能性があります。

1キロ627円と平年比4割高 2023年9月15日

岩手県産を中心とする夏秋ピーマンの生産が終盤ですが、やはり暑さに苦しんでいます。

高温続きで圃場廃棄多く品質低下で入荷少なく高値推移続く。

引用:仙台中央卸売市場 今週の入荷と価格の見通し 2023年9月12日

ただし、茨城県産を中心とした抑制作がすでに出荷をスタートしています。

ピーマン価格の上昇は近いうちに止まり、下落へ転じるでしょう。

1キロ489円と平年比1割安 2023年8月11日

猛暑により、ピーマンの生育にブレーキがかかっているようです。

花落ちや肥大抑制で減少幅大きい。盆休み用の仕入れで引き合い出て強含み

引用:日本農業新聞2023年8月13日

また、気になるのは台風7号の今後の進路。

関西を通過し日本海に抜けた後、再び北日本に接近する恐れがあります。

夏秋ピーマンは露地栽培が多いため、台風に伴う風により岩手県や青森県といった生産地が被害を受ければ、ピーマン価格の高騰につながるため注意が必要です。

1キロ431円とやや安値 2023年7月24日

ピーマン価格が40日ぶりに平年価格に戻しました。

生育回復し入荷量増える。東北産の増量など全国的な出回りも増え下げ基調

引用:日本農業新聞2023年7月23日

梅雨が明け、8月~10月は比較的単価が安定するシーズンです。

台風被害などなければ、1キロ400~500円前後で推移するでしょう。

※7月28日追記 来週はやや値を下げるかもしれません。

先週前半までの高値で「大きな売込みがなく、スーパーの売り場は狭いまま」なことから、来週の相場は弱もちあいを見通す

引用:日本農業新聞2023年7月28日

1キロ488円と平年比1割高も下落中 2023年7月14日

端境期のため値を上げていたピーマンですが、下落に転じました。

遅れ気味だった東北産が徐々に増量して、茨城産も秋作が始まる。

引用:日本農業新聞2023年7月16日

夏秋ピーマンのメインとなる岩手県産の生育は順調とのこと。

平年通りの展開となれば、今後のピーマン価格は1キロ450円前後で推移するでしょう。

1キロ352円と平年比2割高 2023年7月7日

茨城県産の半促成ピーマンから岩手県産の夏秋ピーマンへと生産地の切り替わり時期に入っており、価格が上昇しています。

東北産は増量するが、茨城産が切り上がり、週内は不足感が続いて高止まり

引用:日本農業新聞2023年7月9日

茨城県産は梅雨の曇天で生育が鈍り、出荷量が思うように増えないまま作の終了を迎えたようです。

岩手県産の夏秋ピーマンは生育良好とのことですから、7月下旬には価格も落ち着きを取り戻すものと思われます。

1キロ523円と平年比2割高 2023年7月3日

6月30日の投稿で「高値は長続きしない」と書いたものの、どうやら予想を外してしまったようです。

茨城県産は曇天の影響が大きく、最後の出荷ピークがないままに作を終える見込み。

さらに、夏秋ピーマンの出荷本格化はもう少し時間がかかるようです。

岩手県のJAは「前週から露地作の出荷が始まったが生育はやや遅れている」として「海の日」(17日)前後に最初の出荷ピークを見込む。

引用:日本農業新聞2023年7月5日

ピーマンの高値傾向は、7月半ばまで続く可能性があります。

1キロ530円と平年比3割高 2023年6月30日

梅雨入り後の日照不足により、茨城県産ピーマンの出荷が影響を受けています。

東北産は増えるものの、茨城産は曇天で伸びず、絶対量不足で品薄高が継続

引用:日本農業新聞2023年7月2日

なお、梅雨明け宣言はありませんが、今後2週間の茨城県の天気はそれほど悪くないようです。

岩手県産も順調に伸びているとのことですから、ピーマン価格の高値は長続きしないものと思われます。

1キロ471円と平年比1割高 2023年6月20日

ピーマン価格が生産地移行に伴って上昇しています。

冬春物が終盤で後続の夏秋産地が出始めるまで入荷少ない。

引用:日本農業新聞2023年6月18日

夏秋ピーマン出荷のメインとなる岩手県では、露地ものの出荷が7月上旬にスタートする予定です。

ただし、定植後からの低温で生育が1週間遅れているとの情報があります。

また岩手県の二週間天気予報を見ると雨予報ばかり並んでいることから、生育がさらに遅れることが予想されます。

今後のピーマン価格は、品薄から平年より高値で推移するでしょう。

1キロ405円とほぼ平年並みも上昇中 2023年6月12日

4月下旬以降、およそ1か月半ぶりにピーマン価格が上昇しています。

端境期を迎え、品薄となっているためです。

東北産始まるが西南暖地産が減り、茨城産もピーク過ぎて不足感のある取引

引用:日本農業新聞2023年6月11日

今後は、岩手県、青森県産を中心とする夏秋ピーマンのシーズンがスタート。

出荷が本格化する7月ごろまで、ピーマン価格はじわりと上げる可能性があります。

1キロ353円と平年比1割安 2023年6月5日

茨城県産の出荷ピークによりピーマン価格の下落が続いています。

だだし、今後は価格が上昇に転じるとの予想です。

来週は茨城産がピークを過ぎ、東北産も遅れが見られ相場は上向く

引用:日本農業新聞2023年6月7日

なお、東北産夏秋ピーマンのメインとなる岩手県産は、6月中旬からハウスもの、6月下旬からトンネル、7月上旬から露地ものの出荷が始まります。

その岩手県産ですが、5月中旬まで夜温が低かった影響により、生育は1週間程度遅れているとのことです。

生産地の移行に伴い、今後のピーマン価格は近いうちに上昇へ転じるでしょう。

1キロ364円と平年並みまで下落 2023年6月2日

長らく高値が続いたピーマン価格ですが、ようやく平年並みに戻しました。

西日本産が出荷終了に向けて生産量を減らしている一方、日本で最大のピーマン生産地である茨城県の出荷量が伸びています。

6月は年間で最も多い月であり潤沢な入荷が見込まれる

引用:東京青果 6月野菜展望 ピーマン 茨城 

茨城県産の生育は順調とのこと。

加えて、東北産の夏秋ピーマンが出荷を開始しています。

今後のピーマン価格は平年並みで推移するでしょう。

1キロ461円と平年比3割高 2023年5月18日

ピーマン価格の下落が止まりました。

宮崎県、高知県といった冬春栽培産地が出荷終了に向かっています。

越冬産地が減少傾向で茨城産の出方も落ち着き、下げた前週から相場底上げ

引用:日本農業新聞2023年5月14日

茨城県産の半促成ピーマンの出荷はしばらく続くものの、6月ごろからはから大分県、岩手県といった夏秋ピーマン産地の出荷が始まります。

作型の切り替わり時期に入るため、今後のピーマン価格は現状維持~やや上昇傾向となるでしょう。

1キロ508円と平年比3割高 2023年5月7日

茨城県産半促成ピーマンが好調です。

茨城産が最盛期を迎え、西南暖地産を補う。増量に伴い値頃感出し売込み

引用:日本農業新聞2023年5月7日

また、不調が続いた西日本産も出荷量が回復してきた様子。

ピーマン価格の下落傾向はしばらく続くでしょう。

引用:食べチョク、PR

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1キロ589円と平年比4割高 2023年4月28日

宮崎県、高知県といった西日本の冬春ピーマン生産地の苦戦が続いています。

生育が回復せず、入荷量増えず。スーパーは品ぞろえ程度の販売。M級中心

引用:日本農業新聞2023年4月30日

4月の低温と曇天が響き、生育が思わしくありません。

着果は悪くないとのことで、天気次第では肥大が進み出荷量が増える可能性もありますが、今後の天気予報を見ていると決して良いとは言えない状況。

このまま梅雨入りを迎えれば品薄状態が長期化する恐れもあり、注意が必要です。

1キロ639円と平年比4割高 2023年4月22日

この時期のピーマン生産は、春作の茨城県産、冬春作の宮崎県産、高知県産が多くを占めています。

今年は茨城県産が順調に出荷量を伸ばしているものの、宮崎県産、高知県産は苦戦中。

夜温の低下で花落ちや生育鈍化で不足感強い出回り

引用:日本農業新聞2023年4月22日

今年の4月は平年に比べて気温がそれほど低いわけではありませんが、3月が暖かかったためか、ピーマンの生育にブレーキがかかっているようです。

本来であれば5月の出荷ピークに向け価格を下げる時期ですが、気になるのは冬春ピーマンの着果のようす。

ピーマンは開花してから収穫まで30日ほどかかりますから、ここ最近咲いた花が着果を落としているようであれば、品薄状態が長期化する恐れがあります。

産地の生育情報が入り次第お伝えします。

1キロ601円と平年比25%高に上昇 2023年4月17日

季節が進み下落を続けるかと思われたピーマン価格ですが、上昇に転じました。

西日本産が天候不良に苦しんでいます。

西南暖地では、曇雨天が多く朝晩の冷え込みもあり、肥大が遅れている。宮崎県のJAによると「今週の出荷量は前年より4割少なく、日によって増減が大きい」という。

引用:日本農業新聞2023年4月19日

GWの需要期まで影響が残るとの予想です。

今後のピーマン価格は、平年比で高値傾向が続くでしょう。

1キロ545円と平年比1割高 2023年4月7日

しばらく高値が続くピーマン価格ですが、ようやく平年価格に近づいてきました。

遅れていた最大産地茨城県産の半促成ピーマンが、出荷を伸ばしています。

茨城産は生育遅れが回復し増量

引用:日本農業新聞2023年4月9日

今後のピーマン価格は、5月中旬の1キロ300円台半ばに向けて平年通り下落を続けるでしょう。

1キロ530円と平年比1割高も下落中 2023年4月3日

ピーマン価格は平年比1割高とやや高いものの、平年通り下落を続けています。

気温が上がり、全国的に出荷量が増えています。

西南暖地産は気温上昇で一部品質差が出るが、増量進む。

引用:日本農業新聞2023年4月2日

4月の出荷量は平年並みとの予想です。

5月中旬の1キロ350円台に向けて、下落を続けるものと思われます。

1キロ632円と平年比2割高 2023年3月25日

遅れていた関東産の出荷がようやく増えてきました。

茨城産は増量。高止まりが続き仕入れは慎重となり前週に続き緩やかな下げ

引用:日本農業新聞2023年3月26日

高知県、宮崎県といった西日本産も、雨でやや出荷が減少したものの好調を維持しています。

引き続き気温の上昇に伴って増産し、ピーマン価格は下落を続けると思われます。

この記事を書いた人
小林大介
小林大介
  • 元ブリーダー(品種改良担当の技術者)
  • 機能性野菜品種の開発等に従事
  • 得意なこと:野菜の栽培、市場分析
  • お問い合わせはこちらから

1キロ725円と平年比25%高 2023年3月19日

西日本産冬春ピーマンが好調を維持する一方、最大産地である茨城県産の半促成ピーマンの出荷が伸び悩んでいます。

入荷は微増にとどまり、他の果菜と比べ高止まり。

引用:日本農業新聞2023年3月19日

重油高騰による作型変化の影響を受けています。

とはいえ、日照の増加にともない、ピーマンの生産は増量期に入っています。

今後のピーマン価格は、しばらくの間下落を続けるでしょう。

1キロ775円と平年比1割高 2023年3月10日

ピーマンの市場価格が高止まりしています。

生育遅れ解消し増量するが、加温の作型が減り平年より少なく定番販売主体

引用:日本農業新聞2023年3月12日

1、2月の寒波による生育遅れからは回復したものの、重油高騰により茨城県の作型が後ろにずれたことで、ピーマンの生産量が伸び悩んでいます。

気温上昇により生産量は増えるものの、3月中は平年比で高値となる日が続くでしょう。

1キロ774円と平年比2割高 2023年3月3日

日本最大のピーマン生産地である茨城県が苦戦しています。

西南暖地産は入荷安定だが茨城産が伸び悩む。

引用:日本農業新聞2023年3月5日

低温で生育が伸び悩んでいるほか、重油代高騰で暖房費がかけられず、定植日を遅らせているためにスケジュールが後ろへずれ込んでいます。

気温上昇により生産量が増えるため、相場は徐々に下落すると思われますが、平年比で高値の状況は続くでしょう。

1キロ806円と平年比2割高 2023年2月24日

例年であれば、2月は気温の上昇と半促成栽培の出荷開始で生産量が上がり価格が下落へ向かうシーズンです。

ところが、今年は2月下旬になっても価格が下がらず、ついに1キロ800円台に突入しました。

西日本産の冬春ピーマンが不調のようです。

曇天で生育遅れ入荷増えず。増量見込んだスーパーが特売を組んでおり品薄

引用:日本農業新聞2023年2月26日

本当に天候の問題なのか、ちょっと判断がつきません。

生産地の情報が入り次第、追記しますのでお待ちください。

1キロ795円と平年比1割高 2023年2月17日

下落に向かうと思われたピーマン価格ですが、簡単には下がらず、逆に1キロ800円台に迫っています。

大きな売込みはないものの、冷え込みで入荷量が増えず、高値相場を維持

引用:日本農業新聞2023年2月19日

例年、2月上旬に高値のピークを迎えた後は日照時間の増加により生産量が伸び、品薄が解消されて価格は下落に向かいます。

ところが今年は寒波の影響が長引き、生産量が伸び悩んでいるようです。

ただし、茨城県産の半促成栽培は順調とのことですから、高値は長続きしないものと思われます。

1キロ763円と平年比でやや高値 2023年2月13日

高値が続くピーマンの市場価格ですが、下落を開始したようです。

寒波の影響で少なかった時期を過ぎ、例年より緩やかではあるが増量に向かう

引用:日本農業新聞2023年2月13日

最大産地茨城県では、春作(半促成栽培)の出荷量が冬春作(越冬長期栽培)をすでに上回っているとのこと。

増量に伴い、価格は下落に向かうと思われます。

1キロ792円とやや高値 2023年2月9日

平年通り高値となっているピーマンの市場価格ですが、下落に転じる可能性が高いです。

茨城産の春作が始まり他産地の順調で入荷増。高値続いて売り場狭まり軟調

引用:日本農業新聞2023年2月9日

日本最大のピーマン産地である茨城県の春作(半促成栽培)がついに出荷を開始した模様。

今後は5月の1キロ300円台半ばに向かい、徐々に値を下げると思われます。

1キロ785円と平年並み 2023年2月4日

平年通りとはいえ、ピーマンの市場価格が1キロ800円台に迫る高値です。

西南暖地産は曇雨天あり入荷は伸び悩むが、高止まりで仕入れ意欲は控えめ

引用:日本農業新聞2023年2月5日

この時期のピーマン栽培は宮崎、高知、鹿児島といった暖かい地域に限られており、日本最大の生産地である茨城県は抑制栽培と半促成栽培の端境期となるため、毎年高値となっています。

茨城県産半促成ピーマンの出荷開始時期によります(※)が、今後は徐々に生産量が増え、価格は下落を始めるものと思われます。

※重油高騰のため定植時期を遅らせた場合は、高値が続く可能性あり。

1キロ762円と平年比1割高 2023年1月27日

ピーマンの市場価格が一年で最も高くなる時期を迎えていますが、今年はもう一段上げています。

ほかの品目と同様、寒波の影響を受けているようです。

西南暖地産が少ないままで、関東産の引き合いが強まり週後半から一段上昇

引用:日本農業新聞2023年1月29日

寒さに加え、重油高騰によってハウスの温度を上げにくいため、ピーマンの生育が遅れています。

気象庁によると、2月の気温も平年より低くなる予想です。

今後の市場価格は、平年並み~やや高値で推移するでしょう。

1キロ674円と平年並み 2023年1月20日

平年並みとはいえ、ピーマンの市場価格が1キロ600円台後半の高値で推移しています。

ほかの野菜と同様、寒波の影響を受けて生育が鈍くなっているようです。

入荷伸びず、高止まり。業務筋主体のL級ばら売りは、品薄感強まり強含み

引用:日本農業新聞2023年1月22日

気象庁の1か月予報によると、2月以降の気温も平年より低い予報となっています。

重油代高騰によるハウスの加温控えも考慮に入れると、ピーマンの市場価格は引き続き1キロ700円前後の高値で推移するものと思われます。

1キロ670円と平年並み 2023年1月13日

ピーマンの市場価格が一年で最も高騰する時期にさしかかっています。

平年であれば2月上旬に1キロ700円台後半まで上昇しますが、今年の値動きはどうなるでしょうか。

加温控えで生育鈍く入荷横ばい。年末から相場高続きスーパーは注文控えめ

引用:日本農業新聞2023年1月15日

高値の反動による販売不振で年明けから下落傾向ですが、生産量は伸びていません。

また原油高騰によりハウスの温度設定が低めとなっているため、1月の出荷量は平年を下回るとの予想です。

葉根菜の安値に押されて高値になりづらい状況ですが、ピーマンの品薄傾向はしばらく続くものと思われます。

1キロ696円と平年比2割高 2023年1月6日

昨年のクリスマス寒波の影響が残り、ピーマンの市場価格は高値が続いています。

ただし、年末年始は比較的穏やかな気候であったため、出荷量は増加しているようです。

年末からの生育遅れの分が増え、急騰した年末からの反動が重なり販売苦戦

引用:日本農業新聞2023年1月6日

平年であれば低温・低日照の影響を受けて生産量が減り、価格が上昇する時期ですが、今年は一時的に値を下げる展開になると思われます。

1キロ563円と平年比1割高 2022年12月23日

10月中旬以来平年並みの価格を維持してきたピーマンですが、1割高まで上昇しました。

気温の低下で肥大進まず入荷少ないまま

引用:日本農業新聞2022年12月18日

クリスマス寒波の到来により、主産地の高知県では観測史上1位となる14㎝の積雪となっています。

低温や曇天は今後の生育に負の影響を与え、ピーマン価格は高値傾向で推移するでしょう。

1キロ480円と平年通り上昇中 2022年12月16日

平年通り、ピーマンの市場価格が上昇しています。

気温の低下で肥大が進まず、M級中心の出回り。入荷量が減り価格は底上げ

引用:日本農業新聞2022年12月11日

冬春ピーマンのハウスの設定温度は18℃と、果菜類の中でも高い温度を必要とする品目です。

厳寒期の1キロ700円台へ向け、今後も平年通り価格が上昇するものと思われます。

1キロ417円と平年並み 2022年12月6日

関東の大産地である茨城県産の冬春ピーマンがピークを過ぎ、出荷量が減少しています。

ピークを超え、前週に続き減少傾向

引用:日本農業新聞2022年12月4日

ただし、高知県、宮崎県など西日本産の生産量は潤沢。

また野菜が全般的に安いため、ピーマンの消費が伸びていません。

今後も平年並みの価格で推移するものと思われます。

1キロ409円と平年並み 2022年12月2日

ピーマンの市場価格は平年並みを維持しています。

ペース落ち着く産地もあるが、総量は安定入荷

引用:日本農業新聞2022年12月2日

季節が進み徐々に気温が下がっていますが、冬春ピーマンの出荷量は平年並み。

今後は低温によりピーマンの出荷量が減少する1月~2月に向けて価格がじわじわと上昇するものと思われます。

1キロ490円と平年並み 2022年11月7日

夏秋ピーマン産地の出荷終了に伴って1キロ500円前後の高値となっているピーマンの市場価格ですが、そろそろ下落を始める可能性があります。

西南暖地産は中旬に最初のピークを迎え、茨城産の残量もあり全体量は潤沢な気配。

引用:東京青果 11月野菜展望

冬春ピーマン産地は短期栽培の関東と長期栽培の西日本に分かれます。

短期栽培の関東は出荷終了に向けて徐々にペースダウンしますが、長期栽培の西日本(宮崎県、高知県他)はむしろ出荷本格化を迎えて生産量を増やしています。

西日本の最大産地である宮崎県は台風14号による冠水被害のため昨年の出荷量より1割減となる予想ですが、高知県産は順調とのこと。

今後の気象予報としても平年よりやや暖かい予想となっていますし、今のところ高値が続くような材料は見当たりません。

平年通り、ピーマンの市場価格は11月下旬の1キロ300円台に向けて徐々に下落していくものと思われます。

1キロ454円と平年並み 2022年10月22日

ピーマンの市場価格が平年並みを維持しています。

お盆明け以降比較的安値が続いてきましたが、10月中旬より価格が上昇基調に乗り、今のところ平年通りの上げ幅となっています。

通常、秋のピーマン市場は11月上旬に1キロ500円前後のピークを迎えますが、その理由は以下の二つです。

東北産が終了。産地が移って単価上昇し、潤沢感もなく特売の動きは控えめ

引用:日本農業新聞2022年10月23日

秋冬物に切り替わり安定した入荷が続く。M級中心。品質良好で相場底上げ

引用:日本農業新聞2022年10月23日

夏秋ピーマン(東北産)が出荷を終えることでピーマン全体の生産量が減少、そして宮崎県、高知県を中心とする冬春ピーマン(秋冬物)のMサイズ中心で単価の高いハウス物が出荷を開始することで、市場価格が上がる傾向にあります。

茨城、宮崎、高知といった冬春ピーマン産地の生育は平年並みとのことですから、今年の市場価格も11月の価格ピークに向けてじわじわと上昇を続けるものと思われます。

1キロ408円と平年並みの価格に回復! 2022年10月14日

8月の中旬より長らく安値に沈んできたピーマンの市場価格ですが、ついに平年並みの価格に戻しました。

ピーマンに限らず毎年なぜか10月中旬に価格を落とすため平年価格が低めであることも影響していますが、それでも約3週間ぶりの1キロ400円台です。

価格が上向いている理由は、夏秋ピーマン産地の出荷終了が迫っているから。

産地切り替え期で入荷量少ないまま

引用:日本農業新聞2022年10月9日

北日本や高冷地を中心とした夏秋ピーマンから、茨城県や高知県、宮崎県を中心とする冬春ピーマンへと産地の切り替わりが始まっています。

こうした端境期では出荷量が少なくなりやすく、市場価格が一時的に上昇することが多いのです。

さて、今後のピーマン価格はどうなるでしょうか?

季節替わりで需要も落ち着き相場は軟調推移か。予想入荷量は前年並みで平年以上

引用:東京青果 10月野菜展望 ピーマン

日本最大のピーマン産地である茨城県の出荷が順調のようです。

また高知県など西南暖地産の出荷も始まっていますから、品薄高となる状況にはならないと思われます。

しばらく平年並みで推移するでしょう。

1キロ393円と平年比1割安 2022年9月27日

野菜の相場全体が台風14,15号やそれらに伴う降雨に影響により上昇傾向となっていますが、果菜類の中では唯一ピーマンが価格上昇の波に取り残されています。

お盆の時期を除くと6月上旬から平年価格対比で安値が続き、夏秋ピーマンから冬春ピーマンへと切り替わりが進む9月になっても上向く気配がありません。

夏の暑さでピーマンの販売が苦戦したり、茨城県産のスタートが好調で出荷量が多かったりと安値の材料が多かったピーマン価格ですが、9月末現在の安値の理由はどこにあるのでしょうか?

茨城県産の秋作がピークとなる。東北産は低温での生育停滞あるもまだ残量あり、全体量は潤沢。季節替わりで需要も落ち着き相場は軟調推移か

引用:東京青果 10月野菜展望 ピーマン

茨城県産は統計上は冬春ピーマンに分類されますが、実際のところは抑制短期栽培です。

したがって同じ冬春ピーマン産地である宮崎や高知と比べて出荷開始が1か月以上早く、岩手県産のような夏秋ピーマンの後半戦と出荷時期がかぶります。

その岩手県産、天候不順や気温の低下で出荷ペースが落ちているものの、台風など大きな災害がなかったことから栽培後半まで生育が進んでおり、出荷は継続されています。

そんなわけで茨城産と岩手産の出荷が重なり、価格が上がりにくい状況に。

一方、今後の値動きについては11月から本格的に始まる宮崎、高知といった冬春ピーマン産地は台風14号の影響が心配されます。

高知県は作物への被害は少なかったようですが、宮崎県は一部産地で冠水被害があったとのことです。

植え直しや管理作業の遅れがあると思われますので、その状況次第では11月以降のピーマン価格が上昇する可能性があるでしょう。

1キロ415円と平年比1割安 2022年9月9日

思いのほか、ピーマンの市場価格が伸び悩んでいます。

9月に入り、例年であれば夏秋ピーマンのピークが過ぎて出荷量が減少してくる時期です。

冬春ピーマンの出荷本格化にはまだ時間があるため品薄状態となり、平年の市場価格は1キロ450円ほどと良い値段になることが多いのですが、今年は400円台前半にとどまっています。

どうやら、その理由は夏秋ピーマン産地の東北産の出荷量がここにきて回復しているからのようです。

東北産の遅れ回復し茨城産も増え入荷安定

引用:日本農業新聞2022年9月11日

日照不足のため東北産の夏秋ピーマンは出荷量が少ない状態となっていましたが、遅れていた収穫分が採れてきたようです。

ただし、これで端境期解消とはいかないものと思われます。

連休後は端境で品薄の可能性

引用:日本農業新聞2022年9月11日

9月は17~19日の3連休が控えていますが、このあたりで品薄高となる可能性がありそうです。

1キロ431円と平年並み 2022年9月3日

ここ数日、ピーマンの市場価格が上昇傾向です。

8月下旬からの抑制作・茨城県産の登場により一時下落に転じ400円を切りましたが、再び平年並みの価格に戻しました。

どうやら、現在主流の夏秋作・東北産、これから増えてくる抑制作・茨城産ともに平年より出荷量が少ないようです。

8月の雨の影響で生育が遅れている。現状、前年の1割減となる出方

引用:東京青果 9月野菜展望 ピーマン 岩手

7月の高温により平年より生育がやや劣る。数量は前年・平年をやや下回る予想

引用:東京青果 9月野菜展望 ピーマン 茨城

例年、9月上旬から中旬は端境期となり、1キロ450円前後のやや高値となります。

今作は上記の理由から、例年よりやや高い400円台後半での取引になるでしょう。

1キロ355円と平年並み 2022年8月22日

ピーマン市場価格の上昇が止まったようです。

主産地である東北の悪天候のため8月に入ってから徐々に上げてきましたが、8月17日の1キロ403円を頂点として下落に転じました。

ただし、流通量が少ない状況は依然として続いています。

少なかった前週と入荷ペース横ばいで品薄高続く

引用:日本農業新聞2022年8月21日

確かに、全国の取引量は一日当たり90t前後と平年をやや下回っています。

また、東北地方の今後2週間の天気予報をみると雨はまだまだ続くようですから、生産量の急上昇はしばらくないと思われます。

8月中は平年通り~やや高めの300円台後半~400円台の取引となりそうです。

1キロ387円と平年比2割高! 2022年8月14日

ピーマンが徐々に値を上げています。

8月上旬には1キロ320円台だったピーマンの市場価格は、この10日ほどで390円近くまで上昇。

反対に、全国の取引量は平年をやや下回っており、どうやら物が少ない状態のようです。

その理由は、やはり北日本の大雨。

大雨の影響で生育不安定となり、減少続く

引用:日本農業新聞2022年8月14日

8月3日から降り出した雨により東北各地で大きな被害が発生していますが、ピーマン栽培にとっても影響は避けられません。

特に被害の大きい青森県はピーマンの生産量が年々増加している地域ですし、リンゴと同様におおきなダメージを負っているものと思われます。

被害の全容は未だつかめませんが、今後のピーマン価格は品薄による高値で推移するでしょう。

1キロ348円と平年並みだが相場上昇の可能性 2022年8月7日

8月3日から振り始めた雨が東北や北陸の各地で被害をもたらしています。

そしてその影響はピーマンの生産量にも。

7月下旬より東北の露地ピーマンが最盛期を迎え、全国の取扱量が一日100t前後に達していましたが、8月5日頃から取扱量が減り80tを切る日が続いています。

大雨被害で東北産の出回り減れば相場上る可能性も

引用:日本農業新聞2022年8月7日

最大産地である岩手県は北部を中心に避難指示や浸水被害が出るなど、観測史上まれに見る大雨となりました。

現在の取扱量の減少は雨で収穫に入れない事によるものと思われますが、問題は今後の生育です。

この時期のピーマンは露地栽培が中心なので、激しい雨に打たれて樹が傷んでいる可能性が高いです。

また畑が冠水して根傷みが発生する圃場も多いと思われます。

こうなると草勢の低下や病害の発生が多発して、生産量が減少する方向に進む恐れがあります。

昨年も8月中旬の長雨のあとから1キロあたり200円以上急上昇していますので、今後ピーマン市場価格は高値傾向で推移するでしょう。

1キロ370円と平年並みにまで回復 2022年7月25日

6月中旬より低迷が続いたピーマンの市場価格ですが、7月下旬になりついに平年並みにまで回復してきました。

その理由は、夏秋ピーマンの主産地である岩手県の生育遅れ。

東北産も遅れを取り増量ペースが鈍く…

引用:日本農業新聞2022年7月17日

入荷回復基調も前年比2割減。東北産遅れて増量は8月から

引用:日本農業新聞2022年7月24日

今年の梅雨明けは異例の早さとなりましたが、実はその後梅雨前線が北日本へ上昇。

6月下旬に曇天と低温をもたらしたため、露地作である岩手のピーマンは生育が停滞していたようです。

本来であれば収穫ピークがやって来る頃ですが、どうやら増量は8月になりそうですね。

1キロ347円と平年比1割安、徐々に上昇中! 2022年7月13日

6月中旬より安値が続くピーマン価格ですが、7月に入ってから少しずつ上げていき、340円台にまで回復してきました 。

いまだに平年比では1割安ですが、市場価格の上昇傾向は続いています。

ピーマンの価格に何が起きているのでしょうか?

日本一の大産地である茨城産の春夏ピーマンが終盤

茨城県は日本一の大産地!ですが、じつは大まかに春と秋の2作に分かれています。

7月はそのうちの春作が終わりに差し掛かる時期なのです。

茨城産ピーク過ぎ減り、東北産も横ばいで入荷落ち着く

引用:日本農業新聞2022年7月10日

供給が減るので価格は一時的に上がりやすいタイミングです。

東北産のMサイズは単価が高い!

茨城産から岩手県を中心とした東北産に切り替わるのが7月です。

ここで注目したいのが、茨城と岩手の出荷規格の違い。

夏秋物中心に切り替わり価格底上げ。M級中心

引用:日本農業新聞2022年7月10日

このあたりは生産地の事情によるのですが、茨城がメインとする2Lサイズよりも岩手がメインとするMサイズの方が単価としては高く取引されるのです。

したがって、Mサイズ中心となれば市場価格は自然と上がっていきます。連休に向けた特売需要が増える!

7月18日は海の日です!

土日を含めて3連休という方も多いはず。

夏の行楽といえばやはりBBQ!

暑いとはいえ、ピーマンは脇役ではあっても欠かせない食材なのです。

トマト、ピーマンの増量が一段落する中、3連休に向けて特売需要が増え、強含みとなる

引用:日本農業新聞2022年7月10日

しかしながら、単価の上昇も長く続かないと思われます。

ピーマン価格の下落が止まりません。

6月中旬から徐々に値を下げ始め、平年比3割安の水準にまで落ち込んでしまいました。

東北産が始まり潤沢で軟調な展開

日本農業新聞2022年7月3日

確かに岩手県を中心とした夏秋ピーマンが本格化していますが、ただ取引量が平年と比べて大幅に多いかといえばそんな事はありません。

ここで気になるのは、こちらの記事。

厳しい暑さで客足が伸びず、小売の引きが弱い… (中略)
…連日の猛暑からスーパーでの売れ行きが停滞し、野菜相場が全面安の展開

日本農業新聞2022年7月3日

ピーマンは加熱調理が基本の野菜です。

梅雨明け前後のこの暑さで、ピーマンを食べたい人が少ないようですね。

分かります…

ただし、今後10日間ほどは全国的に雨が多く暑さも一休みする予報です。

東北のピーマンは露地栽培が主流ですから生育の速度も一旦落ち着き、価格は徐々に回復するものと思われます。

1キロ332円と平年比1割安 2022年6月19日

ピーマンの価格が上がりません。

この時期のピーマンは例年、7月の端境期に向けて徐々に価格が上昇していきます。

しかし今年は340円前後を行ったり来たりとなかなか価格が上がらず、ついに平年比で1割安となりました。

全国7卸の入荷量を見ると、日量100t前後と平年とさほど変わらないのですが、何が起きているのでしょうか?

店頭1袋158円主体… (中略)… 炒めもの需要は低調

引用:日本農業新聞2022年6月19日

どうやら、スーパーの売り込みが少ないようですね。

確かに、暑い夏が近づいて来るとナスやピーマンといった炒めもの需要は減る傾向にあります。

反対に暑くなると大きくなるサラダ需要に関しては、キュウリやレタスの市場価格が安いこともあってスーパーが特売を組んでいる様子です。ピーマンは特売の対象から外されてしまったんですね。

また、5月頃からピーマンの市場価格が高かったことで、スーパーから敬遠されているという可能性もあります。

野菜の市場価格は、産地の状況だけでなく消費者や小売りの心理、そして他品目の状況までが複雑に絡み合って形成されているんですね…

やっぱり予想は難しい!

ただ、7月になると茨城を中心とする春ピーマンが終了します。

そして東北の夏秋ピーマンが出始めますが、今年は夜温が低くゆっくり生育しているとの情報もあります。

これらを総合すると、7月に向けてピーマン価格はやはり上昇していくものと思われます。

1キロ340円と平年比1割高 2022年6月5日

ピーマンが値を下げています。

平年比で1割高ではあるものの、500円台に届く勢いとなった5月下旬に比べるとかなり価格が落ち着いてきました。

宮崎県産が終盤でさほど全体量が増えたわけではありませんが、原因は5月下旬の価格が高すぎたためにピーマンが売りづらい状況になっていることのようです。

特売商材には入らず荷動き鈍化

日本農業新聞2022年6月8日

ただし、岩手産を中心とした夏秋ピーマンの入荷が本格化するまであと1ヶ月です。

スーパーの売場は小さいかもしれませんが、これから7月の端境期に向けて量が減りふたたび1キロ500円台が見えてくる時期に差し掛かります。

ピーマンの市場価格は、しばらく高めの状態が続きそうです。

1キロ385円とやや値を下げるも、依然として3割高! 2022年6月1日

平年比6割高となった数日前から一転、1キロ50円以上の値下がりです。

原因は、スーパーが高すぎるピーマンを買い控えているからのようです。

月後半は平年を上回る相場が続き、「高値疲れで下げた」とせり人

引用:日本農業新聞2022年6月1日

しかしこれからピーマンの出荷量が大きく増えて価格を下げる、という展開にはならないようです。

春ピーマンが出荷最盛期であるはずの茨城は4〜5月にかけて数日の周期で雨と晴れを繰り返し、日照不足の状態が続いています。

また冬春ピーマン産地の九州の出荷はほぼ終了、岩手県を中心とした夏秋ピーマンの出荷はまだまだこれからという状況なのです。

夏秋ピーマンの出荷が本格化する7月までは、ピーマンの高値が続くと思われます。

1キロ447円と平年比6割高! 2022年5月29日

ピーマン市場価格の高騰が続いています。

5月上旬はピーマンの最大産地である茨城産の出荷本格化に伴って下落を始め、1キロ300円を切るのが例年の動きです。

ところが今年は1キロ350〜380円をキープし、5月26日には500円代に手が届くほどの異例の高値を記録しています。

ピーマン市場に何が起きているのでしょうか?

宮崎、高知、鹿児島といった西南暖地産がほぼ出荷終了

宮崎、高知、鹿児島は日本を代表する冬春ピーマン産地です。

冬場の豊富な日照量と温暖な気候を利用して、ボイラーをたきながら秋-冬-春と継続的に出荷が行われます。

こうして半年以上の間ピーマンの生産を支えてきた西南暖地の出荷が終わりを迎えるのが5〜6月。

実際、5月28日に大田市場に入ったピーマン80tのうち、51tが茨城県産に切り替わっています。

その結果全体の出荷量が減少し、価格を押し上げる要因となっていると思われます。

主力となる茨城産の出荷量が少ない

4月30日にもお伝えしたとおり、今年の茨城の春ピーマンは日照不足とボイラーの加温控え(重油の高騰による)のために生育がやや緩慢となっていましたが、その影響がまだ続いているようです。

茨城産も例年より少ないまま横ばいで在庫なく荷動き良好

日本農業新聞2022年5月29日

ただし、春ピーマンの生育自体は良好とのことです。

例年であれば6月に春ピーマンの収量ピークが到来しますので、これに合わせて価格は徐々に落ち着いてくるものと思われます。

1キロ401円と平年比4割高! 2022年5月22日

冬春ピーマンの代表産地である宮崎、高知が終盤に近づいてきました。

樹が疲れてきたのか、品質が不安定となっているようです。

西南暖地産は品質にばらつきが出て、価格差出る

日本農業新聞2022年5月22日

また、もう一つ不安材料なのが西日本を中心とした天候不良。

曇天続きで生育が鈍く少ない入荷が続く。

日本農業新聞2022年5月22日

7月、8月に夏秋栽培の大産地である岩手県産がスタートするまで全体の出荷量は徐々に減る傾向となります。

また6月上旬より梅雨入りし日照がますます不足する状況を考えると、高値傾向はしばらく続く可能性があります。

1キロ431円と価格上昇中! 2022年4月30日

関東産の出荷が増加し、価格は下落傾向が続く時期に差し掛かりましたが、逆に価格が上昇に転じました。

その理由は、重油高騰と日照不足。

茨城産は加温控えで増量緩やか

… (中略) …

日照不足などで出方鈍いまま

日本農業新聞2022年4月30日

茨城ではボイラーによる加温を必要とする時期がもう少し続きます。

このまま加温控えが続くとなると、影響は長期化する可能性があり注意が必要です。

1キロ409円と価格横ばい 2022年4月17日

終盤の宮崎や高知、そしてこれから出荷本格化を迎える茨城、ともに生育順調で安定した出荷が続いています。

また400円ほどで価格が安定していることから、スーパーの特売が活発化。

西南団地産は安定入荷続き、値頃感から特売需要増える

日本農業新聞 2022年4月17日

現状はよく売れているようですね。

ただし、これから5〜6月にかけて生産量のピークを迎えます。

それにともなって、市場価格も300円前後まで下落するのが例年の相場です。

茨城県産が増量するにつれて徐々に値を下げるでしょう。

ついに大産地茨城県が本格始動!入荷量増加中 2022年 4月10日

日本一のピーマン栽培面積を誇る茨城県の半促成栽培ものが出荷本格化です。

ピーマンは茨城県産が作型の端境期を過ぎて回復に向かい、…

日本農業新聞2022年4月10日

市場価格は1キロあたり410円と平年並みを維持していますが、4月9日の大田市場では日量で宮崎県産22tに対し、茨城県産24tと西の大産地宮崎県を早くも追い越す勢いです。

今のところ生育に不安要素はなく安定した入荷が見込まれており、しばらく平年並み、400円前後の価格が続きそうです。

1キロ415円と平年比9割まで下落 2022年4月3日

低温で生育が遅れていたピーマン。

しかし3月に入り大産地茨城県の出荷が本格化したこと、そして西南暖地の出荷が回復してきたことによる出荷量の大幅増で価格が大きく下落しました。

その下落幅、2ヶ月弱前と比較すると1キロあたり400円です。半額になってしまいましたね。

大産地で共に生育好調の茨城県、宮崎県は6〜7月ごろまで出荷が続くため、今後も入荷量は安定し価格は平年並みで推移するとの予想です。

1キロ693円と平年比2割高 2022年2月26日

 

昨年10月から今年の1月にかけて安値が続いたピーマン市場ですが、2月に入り相場が急上昇。 

直近1ヶ月は平年比で2割を超える高値が続いています。 

同じナス科野菜のナスやトマトがほぼ平年並みの価格を維持するなか、なぜピーマンがこれほど高いのでしょうか。 

その理由は、今年の冬の気候と大産地の作型にありそうです。 

ピーマン市場価格が高い理由① 低温と1月下旬の曇天による生育遅れ 

1、2月の主な生産地は宮崎、高知、鹿児島といった西南暖地で、ビニールハウスの中でボイラーを焚きながら栽培する冬越し栽培が主流です。 

トマトやナスの場合暖房の設定温度は12 ~14℃が一般的ですが、ピーマンの設定温度は17~18℃とかなり高め。寒さに弱い作物なんですね。 

ところが今年はA重油の価格が110円/Lを超える異常事態。寒波襲来に加えて暖房費節約のため設定温度はどうしても低めになってしまい、生育が抑えられていると思われます。 

それに加えて、1月下旬の西日本は天候不順に見舞われました。 

気圧の谷などの影響で曇りや雨の日もあった

宮崎地方気象台

冬春栽培日本一の大産地である宮崎では日照時間が平年比54%とかなり低く抑えられ、結果として出荷量の減少とピーマン市場価格の上昇につながったようです。 

ピーマン市場価格が高い理由② 大産地茨城の端境期

冬春栽培日本一の面積を誇る宮崎ですが、その上を行くのが栽培面積日本一の茨城県。 

ピーマンの栽培面積は日本全体で3,200haですが、そのうちの17%、543haを茨城が占めています。 

当然市場価格に与える影響は大きいものがありますが、茨城のピーマン栽培の特徴は半促成、抑制の短期栽培が主流であるということ。 

そのため宮崎など西南暖地と異なり、冬場の1、2月は出荷量が大きく減ります。 

半促成栽培の出荷が本格化する3月まではそもそも出荷量が少ない時期にあたり、高値がつきやすい時期なのです。 

今後の展開は? 

西の宮崎、東の茨城ともに出荷量が増加する見込みです。 

茨城県産が徐々に増える

…(中略)… 

気温の上昇で生育が進み入荷量は徐々に増える(高知、宮崎)

日本農業新聞2022年2月26日

約1ヶ月続いた高値はようやく落ち着き、平年並みの取引価格に戻ると思われます。

1キロ389円と前日比19円高!2022年1月11日

ここのところピーマン価格の上昇が続いています。

その理由はやはり寒さ。

厳寒期で加温が抑えられ、(出荷量が)少ないまま横ばい

日本農業新聞 2022年1月13日

年末からの寒波の影響に加え、原油高でハウスの加温が難しくなっています。

低温にさらされた分、冬場の主産地である宮崎県、高知県産のピーマン出荷量が落ち込んでいるようです。

ちなみに、ピーマンの青果価格は1、2月がピーク。

今後は日本最大産地である茨城県産が徐々に増量し、春に向けて価格の下落が続きます。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 有用な情報を提供いただき有難うございます。毎週参考にさせていただいております。
    トマト、ナス、キュウリ、ピーマンについて特に注意しております。ピーマンの動向が9月から
    アップデートされておりませんが、次回はいつ頃アップデートしていただけますでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

      • トマト、ナス、キュウリ、ピーマンについて情報をアップデートいただき有難うございます。毎週、貴重な情報を参考にさせていただいております。引き続きよろしくお願い申し上げます。

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