MENU

アメリカ最大の農家、オファット家は桁違い!その農地の広さは7万7千ヘクタール、なんと日本の平均的農家の2万5千倍!!

小規模農家が多い日本、今後は淘汰が進み大規模化が進むと言われています。

大規模化といえば、企業の農業参入。

2021年には、三井不動産が農業事業を立ち上げました(三井不動産ワールドファーム)。
目標は、2040年に3000ヘクタール!

日本の農家の平均が3ヘクタールであることを考えると、びっくりするぐらい広いですね。

ところが、世界広しです。

農業大国アメリカには、とんでもない農家さんがいます。

目次

アメリカ最大の農家、オファット家とは?

ジャガイモ農家のオファット氏
出典:R.D.OFFUTT FARMS

オファット家はアメリカノースダコタ州のジャガイモ農家です。

1960年代、ロン オファットが父親と始めたジャガイモ栽培がその始まり。

ミネソタの砂地の土地で灌漑設備を整えたところ、綺麗なジャガイモがたくさん収穫できることに気がついたのです。

その後はフライドポテト工場を購入して加工にも力を入れるように。

創業から半世紀以上経った今でも、家族で経営を続けています。

驚くべきはその大きさ、なんと7万7千ヘクタール!!

ジャガイモの潅水設備
出典:Instagram

オファット家はノースダコタ州のジャガイモ農家から始まり、農地を次々に拡大。

サウスダコタ州、ミネソタ州、ミズーリ州、テキサス州、ウィスコンシン州と周辺地域に進出し、その農地面積は今や19万エーカー、なんと7万7千ヘクタール。

三井不動産ワールドファームさんの野望、3000ヘクタールのおよそ25倍です!

そして従業員数は4000人、売上高は25億ドル、日本円にして2,800億円を超えています。

もはや大企業ですね。

ちなみに、マクドナルドのフライドポテトはオファット家のジャガイモを使用しているそうです。

経営を多角化し、がっつり儲ける!

オファット家はジャガイモ栽培のみにとどまりません。

オファットカンパニーとして、130もの企業を抱えています。

  • 農機ディーラー
  • 灌漑設備の販売
  • ジャガイモ加工
  • ジャガイモ品種開発 など

1軒のジャガイモ農家から始まり、大富豪に。

まさにアメリカン・ドリームですね。

オファット家の成功の理由その1 マクドナルドにフライドポテトを安定供給

1970年代、猛烈な勢いで店舗数を拡大していたのが当時のマクドナルド。

ハンバーガーのお供に欠かせないフライドポテトの売り上げも増加し、その材料であるジャガイモを安定して仕入れる必要がありました。

そこに目をつけたのがオファット氏。

隣のミネソタ州ほか各地に農場を拡大してマクドナルドにジャガイモを供給、その店舗数拡大を陰で支え続けたのです。

オファット家の成功の理由その2 灌漑設備に先行投資

当時、レッドリバーバレーを挟んだノースダコタ州、ミネソタ州周辺は不毛の地とされていました。

砂地で保水力がなく、乾燥して痩せた土地だったのです。

この広大な荒野を次々と購入したオファット氏が次に取り組んだのは、水の供給。つまり、灌漑設備の導入です。

その投資額、なんと土地代の半分!

誰もが農業を諦めていた土地に水を行き渡らせ、ジャガイモの栽培を開始しました。

周囲の心配をよそに生育は順調に進み、その収穫量は当時の水準の2倍を記録!

荒野を大農業地帯に変えたのです。

オファット家の成功の理由その3 ジャガイモの加工工場を建設し、流通を変えた!

次にオファット氏が目をつけたのは、加工業者に納品するまでの輸送コスト。

アメリカの国土は広大です。ジャガイモを輸送するだけでそのコストは莫大となり、ファストフード店が要求するフライドポテトの原価を考慮するとジャガイモそのものの取引価格はどうしても低く抑えられてしまいます。

それなら農場にフライドポテト工場を作ればいいじゃない!というわけで、ジャガイモの選別、洗浄、カット、フライ加工、冷凍出荷までを行う設備投資を実施。

安価かつ安定的にフライドポテトを供給する体制を作り上げたのです。

規模拡大からの経営多角化、日本の農業の未来かもしれませんね。

参考文献
R.D. Offutt Company’s Proud Local History
The Sultan of Spuds

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

種苗会社の研究開発部門所属。
ナス科野菜の品種改良を担当。
育種設計や交配、調査業務のかたわら全国を飛び回り、生産者の生の声を取り入れた「かゆいところに手が届く」品種づくりに力を入れる。
そのほか、
・トラクターを操り畑を整備
・環境制御ハウスオペレーターとして最新の栽培技術とデータを蓄積
・未来の農業を担う人材の育成・指導
・産地へ出向き栽培指導
・統計を駆使したデータ育種への挑戦
などなど、日本の農業界を盛り上げるべく奮闘中。

コメント

コメントする

目次
閉じる