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世界中で蔓延する新しいトマトの病気!「ToBRFV」が日本にやってくる!

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世界で蔓延する新型コロナウィルス。

ところがその流行の裏で、トマトの新しいウィルス病が世界的な流行を見せています。

その名も「ToBRFV」。日本名はまだありません。

こちらはToBRFVを巡るオランダとベルギーの対応。コロナの水際対策のような警戒ぶりです。

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日本のトマト、ピーマン類への感染は時間の問題かもしれません。

新しいトマト・ピーマン栽培の脅威、ToBRFVウィルスについて調べて見ました。

目次

ToBRFVのとは?

ToBRFVに感染したトマトの様子
Tomato brown rugose fruit virus (ToBRFV): A new concern for tomato and pepper producersより ToBRFVの症状

ToBRFVは、日本ではおなじみのウィルス病であるTMV, ToMVと同じトバモウィルス属の仲間です。

その名は、Tomato Brown Rugose Fruit Virusの略。

直訳すると、「トマト 褐色 しわしわ 果実 ウィルス」です。

ただし、TMVやToMVに抵抗性を示すトマト品種でもToBRFVを防ぐことはできません。

つまり、日本のトマト品種にToBRFV抵抗性のものはないということです。

一方、ピーマン類は既存のPMMoV抵抗性品種でToBRFV感染を防ぐことができるとの報告もありますが、定かではありません。

症状はご覧の通り。果実にまで奇形や斑点といった症状が現れ、売り物にならなくなる恐ろしい病気です。

ToBRFVは世界的に感染拡大が進む

ToBRFVの感染拡大状況
EPPO Global Databaseより

ToBRFVは2014年にイスラエルで確認された後、ヨルダン、メキシコ、ドイツ、アメリカ、イタリア、パレスティナ、イギリス、オランダ、ギリシャ、中国、スペイン、そのほか世界各地に感染が拡大しています。

国境を越えた感染経路は種子伝染と考えられ、植物から植物への感染は樹液の接触、花粉、土壌伝染など多岐に渡ります。非常に感染力の強いウィルスです。

アメリカ大陸、欧州で拡大してきたToBRFVですが、中国にも進出してきています。

日本進出も時間の問題ではないでしょうか。

日本にToBRFVが上陸したら、どうすればいいの?

疑わしい症状を見つけたら、まずはお近くの植物防疫所に連絡を。

その上で、適切な対応を検討します。

種子のロット確認と廃棄

ToBRFVは種子伝染します。種子が原因であった場合、被害は広範囲に及ぶ恐れも。

小売店やメーカーを通して他にも感染の恐れのある種子が流通していないか確認が行われます。

感染した植物体の処分

ToBRFVは樹液、土壌を介して感染します。

発生したハウスのトマトは全て処分し、それ以上の被害拡大を防ぎましょう。

機械類、道具類の消毒

ToBRFVは非常に安定なウィルスです。

接触した道具類、トラクターなどからも感染が広がるので、それらの消毒を徹底してください。

第三リン酸ナトリウム等の消毒液が効果的です。

ToBRFVの耐病性育種が進行中!

ToBRFVに耐病性のトマト素材
Enza Zaden webサイトより

オランダの種苗メーカー、エンザが耐病性素材を発見したと発表しました。

今後耐病性品種の育成が期待されます。

トマトブリーダーのみなさん、期待しています!

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