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大玉トマト品種「かれん」の実力を徹底調査!【高秀品率・省力・良食味】

「かれん」は種苗メーカーのサカタのタネが開発した大玉トマト品種です。

「かれん」の特徴は以下の通り。

  1. 着花がよく秀品率が高い
  2. 短節間で誘引にかかる労力が軽減できる
  3. 甘みと酸味のバランスがよく、おいしい

高温期に花が咲いても着果せず困っている、アルバイトさんやパートさんの手が足りなくて誘引作業が追い付かない、トマトの味は落としたくない、といった悩みを「かれん」が解決してくれます。

目次

大玉トマト品種「かれん」の特徴

作型抑制栽培に最も適し、促成・半促成栽培も可能
食味甘みと酸味のバランスが良い
品質着花性に優れ、空洞化や卵形化の発生が少ない
作業性節間がつまり、誘引作業にかかる労力を軽減できる
耐生理障害葉先枯れが少なく、それに伴う灰色カビ病の発生を抑えることができる
流通果実が固く日持ち性に優れる
耐病性黄化葉巻病耐病性ほか
サカタのタネ 黄化葉巻病耐病性の大玉トマト新品種『かれん』の種子発売をもとに作成

かれんは、2020年の発売以降急速にシェアを伸ばしています。

特に栽培面積が200ha以上、トマト農家さんの数は300人を超え、大玉トマトの最大産地である熊本県八代市では、桃太郎ホープやりんか409を抑えてシェアトップに躍り出ました。

また宮崎や愛知、千葉、栃木など各地のトマト産地でも導入が進むなど、2022年現在最も勢いのある大玉トマト品種といえるでしょう。

「かれん」の特徴①:着花がよく秀品率が高い

多くの果菜類と同様に、トマトは花が咲いたからと言って必ずしも実がなり収穫できるとは限りません。

以下のような方法で着花させる、つまり実を成らせる必要があります。

  • ハウス内に交配用のハチを放す
  • 花を揺らして花粉を放出させ、受粉させる(振動受粉)
  • 着花促進剤(トマトトーンなど)をスプレーする

ところが、夏の暑い時期やトマトの樹勢が強すぎるなど、条件によっては上のような対策をしていても着花を逃すことがあります。

着花を逃すと収量が落ちるほか、株の栄養状態が偏ってしまいそれ以降の栽培が難しくなってしまいます。

とくに近年の異常気象で夏場の着花を落としてしまうケースが多発しており、トマトの生産地では大きな問題に。

その点、「かれん」の着花性はトマト品種の中でトップクラス!

難しい栽培環境下でも、しっかり着花して収量を確保してくれます。

参考

熊本県農林水産部の試験でも「かれん」の秀品率の高さが立証されています。

出典:熊本県農林水産部 促成栽培における黄化葉巻病抵抗性トマト品種の特性

「かれん」の特徴②:短節間で誘引にかかる労力が軽減できる

短節間とは、要するに茎が短いことです。

トマトは立体栽培が基本で、茎を支柱やヒモで支えながら上へ上へと伸ばして栽培します。

その作業を誘引とよびますが、これが重労働!トマトの成長は早いのでなかなか作業が追い付かず、気づいたら倒れてしまっていた… なんてことがよく起こります。

とくに最近は人手不足や高齢化で、労働力を確保するのも大変なご時世。

こんな時に頼りになるのが「かれん」の短節間性です。

茎がもともと短いので誘引にかかる労力が少なくて済み、時間を節約することができます。

毎日忙しい農家さんにとって、これはうれしいですね。

「かれん」の特徴③:甘みと酸味のバランスがよく、おいしい

トマトの味は、甘みと酸味のバランスがとても重要です。

機械で糖度を測定し甘いトマトを選んだとしても、中には「あれ…なんか味が薄い…」と感じる場合があります。

これはトマトの酸味が不足しているために起こる現象です。

トマトは甘いだけではおいしくないのですね。

「かれん」は甘さだけでなく酸味もしっかり効いていてそのバランスがとても良い品種です。

またある程度硬さがあり棚もちがよいので、消費者に届くまでおいしさをキープできます。

味にこだわりたいトマト農家さんにおすすめ!

ポイント!

「かれん」が適する抑制栽培とは以下のような作型です。

トマト抑制栽培の栽培管理スケジュール

抑制栽培は、

  • 定植~開花が高温期にあたり、花落ちが起こりやすい
  • 日照量が少ない秋~冬にかけて収穫が始まるので、果実品質が低下しやすい
  • 栽培期間はほぼ1年間と非常に長い

という厳しい環境下での栽培です。まさに品種の総合力が試される作型と言ってよいでしょう。

大玉トマト品種「かれん」に対するユーザーの評価

それでは、実際に「かれん」を取り扱うユーザーの方々の声を聞いてみましょう。

農家さん、業界関係者

トマトは、「かれん」の作付面積増加により、秀品率が向上した

引用:日本農業新聞 冬春取りトマト特集号 熊本県JAたまな

大玉トマトでは硬玉系「かれん」の導入が、品種特性でもある短節間による作業性の良さ、A品率の高さから生産量・品質の安定に貢献している

引用:日本農業新聞 冬春取りトマト特集号 愛知県 JA豊橋

赤く熟してから収穫しても、果肉が硬く日持ち性が高いことから、赤玉出荷を希望するイオンリテーリング株式会社と2020年から契約販売も始めました。

引用:JA岐阜県グループ 養老町でトマトの新品種「かれん」が省力化に貢献

農業のプロ集団であるJA関係の方々からも、「秀品率が高く収量が安定する」「日持ちがよい」との高評価です。

中にはこんなコメントも…

春先からの黄変果や小玉果は発生した

用:日本農業新聞 冬春取りトマト特集号 熊本県JAたまな

黄変果とは、トマトの肩の部分が赤く色づかず、部分的に黄色くなってしまう症状です。

日照が強くなってくる時期に発生しやすいといわれています。

ハウス内の温度と葉面積管理で対応する必要がありそうですね。

まとめ:「かれん」は栽培しやすくいいトマトが収穫できる品種!

異常気象や労働力不足などトマトの栽培環境は年々厳しさを増していきますが、「かれん」はこうした時代の流れにうまく対応できるトマト品種だということが分かりましたね。

「かれん」はまだ新しい品種です。これからの活躍に期待しましょう!

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